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メンタルを改善したいなら、なんでもいいから「儀式」を実践しよう!みたいな実験の話

  

ヤバい集中力」には「集中力を上げたいなら『儀式』を大事にしよう!」みたいな話を書いております。くわしくは本書を読んでいただければと思いますが、

 

  • タスクの前に思い切り運動する
  • 作業の直前にガムを噛む
  • 仕事に取りかかる前に指を鳴らす

 

みたいな「一定の決まった手順」を行うことで、目の前の課題へのモチベーションが上がるんですよね。「儀式」の内容はなんでも良くて、自分が「この動作をしたら作業をするぞ!」と思ってればOKであります。

 

 

で、新たにチェックしたデータ(R)では、「儀式がネガティブな感情に効く!」って話になってていい感じでした。

 

 

これは「イヤなやつほど仕事がデキる」で有名なフランチェスカ・ジーノ先生の研究で、実験のデザインを簡単にご説明しますと、まずひとつ目のテストは、

 

  1. 247人の男女を集めて、「愛する人の死」や「恋人と破局した体験」のいずれかを文章に書いてもらう
  2. 「その体験の後で何をしましたか?」と尋ねて、悲しみを癒すために参加者がどんな行動を取ったかをチェック

 

みたいになってます。すると、もちろんみんな「葬式」のような一般的な儀式にも参加してたものの、大半の人は「自分で決めた個人的な儀式」も実践してたんだそうな。例えば、別れた彼女の写真を思い出の場所で燃やしたり、亡くなった夫が好きだったレストランへ定期的に足を運んだりとか、そんな感じっすね。どうやら多くの人たちは、悲しみのストレスを癒したいときには、知らずのうちに儀式的な行動を取る傾向があるみたい。

 

 

さらに、その後で行われた実験は以下のようなデザインになってます。

 

  1. 9〜15人の大学生を集めて、その中からランダムに選んだ1人の参加者だけに200ドルを渡す
  2. 残りの学生には「君らにはお金はあげないし、さらに面倒なアンケートに答えてもらいます」と告げる

 

要するに、他の学生が200ドルをもらった様子を見せて、「え?俺にはないの?」と思わせてストレスを与えたわけですね。

 

 

その後、さらに学生たちを2つのグループに分けまして、

 

  1. 儀式グループ:「現在の心の状態のイラストにする」→「そのイラストに塩を振りかける」→「最後にイラストをビリビリに破る」→「静かに10まで数える」という一連の儀式をやってもらう
  2. 非儀式的グループ:イラストだけを描く

 

といった行動をしてもらったところ、儀式を行うグループはメンタルに変化が出まして、たんにイラストを描いただけのグループよりも自分の気持ちをコントロールできるようになり、200ドルへの未練も少なくなったんだそうな。

 

 

おもしろいことに、参加者が「儀式」について「こんなもんバカらしい」とか「こんなの意味ない」とか思っていたとしても、一定の儀式によってポジティブな効果があったらしい。おもしろいっすねぇ。

 

 

ちなみにジーノ博士は2013年にも「儀式の効果」を調べてまして(R)、52人の学生を以下のように分けてます。

 

  1. 儀式グループ:「チョコレートバーを開封しないまま半分に割る」→「封を開けてチョコを半分だけ食べる」って儀式をやる
  2. 非儀式グループ:普通にチョコレートバーを食べる

 

すると、儀式をしてから食べたグループは、そうでないグループよりも「チョコレートが美味い!」と報告する傾向があったんだそうな。うーん、これもおもしろい。

 

 

では、なんで「儀式」によっていろんな効果が出るのかと言いますと、

 

  • 「儀式」を行うと自己コントール感が高まるからじゃない?

 

と考えられております。一定の決まった手順をふむことで「私は周囲の状況をコントロールできているのだ!」って気分になり、おかげでメンタルがポジティブになるんじゃないかってことですね。コントロール感の大事さについては以前にも書いてるとおりでして、いかにもありそうな話だなーとか思いますね。

 

 

そんなわけで、なんかヘコみそうなことが起きたときのために、あらかじめ適当な「儀式」を作っておくといいかもしれません。どうぞよしなにー。

 

 

 

 


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