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ときには何もせずにボーっとするほうが創造性とモチベーションは高まるという話

 Daydreaming

  

現代生活において「集中力」が大事なのは言わずもがなですが、ハーバード大の研究(1)によれば、人間は起きている時間の約50%をボーッとして過ごしているとか。当ブログでも、スタンディングデスク瞑想ヨガなど、さまざまな集中力アップ法について考えてまいりました。

  

 

ところが、ニューヨーク大のスコット・カウフマン教授によれば、ときには集中力が切れてボケーッとしたほうが、目標に取り組むモチベーションがアップするらしい(2)。カウフマン教授いわく、頭がいい人はIQ・集中力・記憶力だけでなく、洞察力や直感にも優れているんだそうで、これらの能力は注意力が散漫な状態のときに発揮されるんだそうな。

 

 

これは、以前に「学習効率を劇的にアップさせるには脳を緩和モードに切り替えよう!」で紹介した「緩和モード」に近い話でして、ボーっとするとリラックス状態に入って、以下の能力が高まるらしい。

 

  • 自己認識力
  • 創造性
  • 記憶の定着
  • 長期的な計画
  • 他人の気持ちを理解する
  • 倫理観が高まる
  • 思いやりの心が高まる

 

というわけで、人間が1日の半分もボケーッとしてるのにも意味があるわけですね。実際、2012年の論文(3)でも、人間の脳はボーっとしてるときでも活発に動いてるってデータが出てまして、創造性や想像力を高めるには必須なんだそうな。

 

 

そんなわけで、マインドフルネス瞑想などで集中力を高めるのが大事な一方で、ときにはボーっと過ごして脳を緩和モードにするのも重要って話でした。なにごともバランスですねぇ。

 

 

credit: Lisa Gruber via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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