自分の意志の弱さに絶望したときは「バカ動画」を見るといいかも
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/02/blog-post_22.html
ここ数年、「意志力の量には上限がある」なんて話をよく聞きます。たとえば朝にアイスクリームをガマンした場合、その夜にはケーキの誘惑に負けやすくなっちゃうみたいなイメージ。使えば使うほど意志力の残高は減っていくんですな。
つまり、何も考えずに意志力を使っていると、必要なときにタンクが切れちゃう可能性が大。大きな目標を達成するには、意志力のやりくりが必須であります。
ってところで参考になったのが、ニューサウスウェールズ大学の新しい論文(1)。なんでもバカ動画で意志力が再補給できるらしいんですよ。
実験では、まず70名の学生に2ページの論文をわたして、「記事中に出てくる“E”の文字にすべてチェックを入れてください」と指示。全員の意志力を削りとったあとで、以下の2グループに分けたんだそうな。
- 映画「ミスター・ビーン」のワンシーンを見せる
- イルカが泳ぐ穏やかなシーンを見せる
その後、全員に再びめんどうなタスクをやってもらったところ、「ミスター・ビーン」を見たグループは、作業に取り組む時間が2倍も長かったらしい。
研究者いわく、
これまでの研究では、“笑い”がストレスをやわらげ、コミュニケーションを促進する力を持つことが明らかにされてきた。(中略)しかし今回の実験によれば、“笑い”はたんに楽しいだけはない。同時に意志力を満たす力も持っているのだ。
とのこと。ポジティブな感情だけでは意志力は上がらず、あくまで「笑う」のが大事らしい。おもしろいもんです。
ほかにも、「笑い」には集中力のスイッチを入れる作用もあると言われてますし、どうやら脳へのメリットは大きそう。仕事に飽きたら、ネットでバカ動画でも見てみるといいかもですな。