コミュ力が高い人たちが無意識のうちにやってる唯一のテクニックとは?
「コミュ力が高い人は無意識のうちに相手の動作をまねしている!」って研究(1)が面白かったんでメモ。
これはデューク大学の論文で、105名の女性を対象にしたもの。全員に二人一組のペアを組ませて、簡単なゲームに挑戦してもらったんですね。
その後、参加者の「外向性」を検査したうえで、ゲームの模様を撮影した動画を分析したところ、
- 外向性が高い参加者ほどコミュ力が高い
- コミュ力が高い参加者は、相手の動作や言葉をまねしていた
といった傾向がハッキリ出たそうな。コミュ力が高い人たちは、相手が髪を触れば自分も髪を触り、相手の声が高くなれば自分も高い声で話すように行動を変えていたんですね。外向的な人たちのコミュ力が高いのは昔から有名な話ですが、その秘密は「ものまね」にあるんだ、と。
研究者いわく、
他者と上手くやらねばならない状況になると、外向的な人たちは相手の行動をまねする傾向がある。「他人と仲良くなる」という明確な目標を持ったとき、彼らは「模倣」を有効な手段として使いこなすのだ。
この現象は、無意識かつ自動的に起きる。「模倣」は進化の過程で発達した生得的なシステムで、他人と上手く協力して効率よくゴールを達成するために発達した機能だからだ。
とのこと。コミュ力が高い人たちは、無意識のうちに「ものまね作戦」を採用してるわけですね。
というわけで、ガチガチの内向型であるわたしには厳しいデータですが、研究者によれば人見知りにも希望はあるみたい。
外向型の人たちは、必ずしも内向型よりコミュニケーションスキルが高いわけではない。彼らは状況に応じて無意識の戦略を使っているだけだからだ。
とのことで、まぁ内向型でも意識して「ものまね戦略」を使っていけばいいのではないかと。実際、「会話が苦手な人たちは社交的な人よりコミュニーケーションの才能を持っている」ってな説もありますんで、内向型は意図的にテクニックを使うよう意識するのが大事なのかも。
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