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健康によい脂肪こと【褐色脂肪細胞】を増やすかもしれない6つの食品

 


 

褐色脂肪細胞」の名前を聞いたことがある人は多いでしょう。名前のとおり脂肪細胞の一種で、テレビなどで「痩せる脂肪」として取り上げられている有名な細胞です。

 

 

脂肪を分解してエネルギーに変える性質があり、褐色脂肪細胞が増えるほど自然にスリムな体型を保てるし、アンチエイジングにもなると考えられているんですよ。

 

 

一説には、この脂肪細胞は体を冷やすと増えると言われてるんですが、近ごろパドヴァ大学が出したレビュー研究(R)であh、「褐色脂肪細胞を増やすのに役立つ食品とは?」というポイントを調べてくれていて有用でした。先行研究をもとに褐色脂肪を増やす(かもしれない)食品のエビデンスをまとめており、いくつかを取り入れれば、日々のアンチエイジングに役立つでしょう。

 

 

それでは、褐色脂肪の増量に役立つ6つの食品(というか成分)を見てみましょう!

 

 

 

1. カプサイシン

トウガラシの辛味として有名な成分で、日本ではダイエットサプリに使われております。脂肪を燃やす働きが高く、ヒトを対象にした試験でも褐色脂肪を活性化して脂肪燃焼をスピードアップする効果が確認されているんですよ。

 

そのメカニズムはまだ謎の部分が多いんですけど、長寿遺伝子として有名なサーチュイン遺伝子を活性化させる可能性が指摘されています。つまり、プチ断食や運動などと似たような効果があるかもしれないわけですね。

 

 

2.レスベラトロール

ぶどうやベリー類にふくまれているポリフェノールで、抗酸化パワーがとても強い成分です。こちらはいくつかの動物実験で褐色脂肪の活性が報告されていて、カプサイシンと同じように、サーチュイン遺伝子を活性化するのだと考えられています。

 

 

 

3.クルクミン

日本ではウコンと呼ばれる、「パレオな男」でも何度か取り上げたポリフェノールの一種です。クルクミンは褐色脂肪を増やす作用が動物実験で確認されていて、体内のエネルギーのセンサーである「AMPK」を活性化する働きが指摘されています。こちらについて詳しい話は「不老長寿メソッド」でも紹介しているので、合わせて参照してください。

 

 

 

4.緑茶

これも「パレオな男」では頻出の食材ですね。緑茶にふくまれるカテキンも褐色脂肪を増やす可能性が指摘されていて、ヒトを対象にしたいくつかの実験でも、減量効果や脂肪を燃やす働きが確認されています。カフェインや茶カテキンの力が合わさって褐色脂肪を増やすのかな……?ぐらいに考えられますが、このあたりはもう少し研究が必要っすね。

 

 

 

5.メントール

こちらはまだブログでも取り上げてない成分ですね。ペパーミントから抽出される成分で、主に動物実験で褐色脂肪を増やす効果が確認されています。メントールといえばヒヤッとくる感覚で有名ですが、あの冷たい感覚が褐色細胞を刺激するらしいんですな。これは私もノーマークだったので、メントールは注意してみるか……。

 

 

 

6.オメガ3脂肪酸

ご存じフィッシュオイルに豊富な脂肪酸の一種です。具体的な実験としては、オメガ3をふくむフィッシュオイルサプリで褐色脂肪が増えたりとか、逆に内臓脂肪が減ったりといった結果が確認されていて、やはり優秀な成分ですね。ちなみに、近年は「EPAは白色脂肪を褐色脂肪に変えるかも?」との見解もありまして、これが事実ならすごい話っすな。

 

 

 


というわけで、褐色脂肪の増加に役立つ6つの成分でした。毎度おなじみなものが多かったかと思いますが、「褐色脂肪細胞の増加にも役立つかも?」と知っておくと、日々の食事に取り入れるモチベーションも上がるのではないでしょうか。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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