加圧トレーニングはアンチエイジング効果があるのか問題
 最近、自宅の近くに加圧トレーニングのジムがあることを知りまして、前から気になっていた身としては改めて効果について調べてみることに。2008年の「アンチ・エイジング医学」に加圧トレーニングに関する記事があると聞いて、さっそく読んでみました。
 
 
 アンチ・エイジング医学 日本抗加齢医学会雑誌 Vol.4No.2(2008.4) 本・コミック : オンライン書店e-hon
 
 
 
記事のタイトルは「加圧トレーニングは是か非か?」。誌上ディベートの形式になってまして、賛成派が「スロトレ」でおなじみの石井直方さんで、反対派が寛田クリニック院長の寛田司さん。
 
 
 で、結論から言うと、私は加圧トレーニングをやらないことにしました。
 
 
 といっても、加圧トレーニングが無意味だからではなくて、反対派の寛田さんも「科学的に実証された優れたトレーニング方法」と言ってるぐらい、その効果には疑いの余地がないんですな。
 
 
 ただし寛田さんの研究によれば、人並み外れた筋肉量が必要なアスリートならいざしらず、一般人には普通レベルの筋トレでも十分に加圧トレーニングと同じ効果は得られちゃうらしい。うーん、それならわざわざ高い金を出してジムに通う必要はないもんなぁ。
 
 
 あと気になったのは、賛成派である石井さんの発言。
 
低負荷強度での加圧トレーニングで肥大した筋では、腱などの結合組織の弾力強度は十分増加していないようです。
 つまり、筋肉はデカくなるけども体を動かす能力はアップしないってことですかね。なんつーか、シュワルツネッガーの体みたいな(偏見)。
 
 
 そんなわけで、手っ取り早くマッチョになりたいなら加圧トレーニングはオススメ。私は機敏な身体能力と心肺機能の向上が目的なので、加圧は止めておくことにします。
 
 
 ちなみに、このディベートでは、他にも加圧で血管が締まって筋肉が低酸素状態になっちゃう問題とか、酸化ストレスを生み出す一酸化窒素の増加への危険性なんかも指摘されているので、興味がある方は手にとってみるとよいかも。
 
 
   
 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
