実験的に酒を止めて60日後に感じたこと
3月下旬から実験的に酒を断ってまして、いま60日が過ぎました。
いままでは週に2〜3回ぐらいは夜にワインを飲んでいたんですが、これを完全にカット。外食に出かけても、お茶だけでやり過ごしております。ここんとこワインの店に行っても酒の写真がなかったのは、そういう理由(笑)。
実験的に酒を止めた理由
これまでいろいろと酒の話を書いてきましたが、急に禁酒を思い立ったのは、ズバリ「腸内環境の最適化」のためであります。
言わずもがな、腸は健康にとっての最重要ポイント。近ごろは、腸が悪いと気分も落ち込むことが研究でわかってきまして精神衛生にも必須。特にわたしはアレルギー体質なので、積極的に食物繊維パウダーをとったり乳酸菌サプリを飲んだりしてきました。
おかげで一時期の最悪状態(点鼻薬の使いすぎで鼻孔がふさがった)は抜けだしたものの、胃腸は万全とはいきませんで、いまだ下痢と便秘に悩まされることがたびたびなんですね。
そこで、禁酒の出番であります。というのもパレオダイエットの世界では、リーキーガットを引きおこすからNGと昔から言われてきたんですね。
リーキーガットとは、ざっくり言えば「腸のバリアが薄くなって体内に毒素が流れだす状態」。本来は腸がブロックしてくれる有毒物質が血中に漏れちゃうので、
- アレルギー
- うつ病
- 栄養失調
- 老化
- ガン
などなど、あらゆる病気の引き金になると言われております。そんなリーキーガットの大きな原因の1つが酒なんですね。2014年5月に出た「大量飲酒で腸内細菌が腸から漏れ出す」ってニュースによれば、一晩に4〜5杯の酒でも慢性炎症と老化の理由になることが明らかになりまして、あらためてゾッとしました。
禁酒60日目の雑感
そんなわけで完全に酒を断ったわけですが、いざ止めてみると意外と苦じゃありませんでした。もともと、そこまでの酒好きではなく、コミュニケーションとストレス解消のために飲んでいた面が大きいので、5-HTPや御岳百草丸や瞑想のおかげでストレスが減ったいまとなっては、別に無くてもいいアイテムだったみたい。どちらかと言うと、カフェインを我慢するほうが大変。
で、2カ月ほど酒を断ってみた感じたのが、
- 下痢が止まった:不定期に悩まされてきた下痢の乱気流がピタリと止みました。乳酸菌サプリのせいもあるんでしょうが非常に快適。
- 寝起きがよくなった:いままでは寝起きには20〜30分ほどボーッとしたまま仕事の準備をしてましたが、起きてから数分でシャキッとした状態で活動できるように。思いのほか、酒は眠りを妨げていたのかもしれません。
- 金があまる:これまで無意識のうちにワインを買い足していたのを止めて、仕事の打ち合わせもお茶だけにすると、いかに自分が酒に金を使ってきたのたかを痛感。ヘタをすると月3万円ぐらい浮いちゃうので、やたら貯金の速度が上がりました。
- 人間関係が変わる:当然ながら、飲み友達とはほぼ会わなくなります。最初こそ寂しい気もしましたが、酒場だけの会話って結局は何にも覚えてないことが大半なんで、まぁいいのかな、という気も。おそらく断酒でもっとも大変なのは、このへんの人間関係の変化でしょうね。
- 仕事がはかどる:「酒が入ったほうが原稿が書ける!」とか思った時代もありましたが、あれが完全な幻想であることを実感。たんに酔うと意識の検閲がなくって、筆が進むような気になってただけでした。
といったところ。思いのほか酒がなくても問題ないし、近ごろの研究を見ると、酒のメリットよりもデメリットのほうが大きい感じも出てきたので、「このまま完全に断酒しちゃおうかな…」なんて気にもなってきました。母親からは「酒を飲まないで何が楽しいんだ!」とか叱られましたけど(笑)。
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