「じゃがいもダイエットなら自然と7日で3キロ減る!」ってホント?
以前に「じゃがいもだけを食べ続けて10kg痩せた男」を紹介しましたが、その後もいろいろ見てたら、「じゃがいもダイエット」を実践してる人は意外なほど多いみたいなんですな。
じゃがいもダイエットの方法は?
パレオダイエット界隈でも支持者はおりまして(1)、
いつもの半分しか食べてないのに空腹が起きなかったんだ。7日で3キロも痩せたよ。
とか、
じゃがいもダイエットで13kg痩せました。いままで半年間なんの変化もなかったのに。
といった体験談が出ててちょっと面白い。糖質制限ダイエットの支持者が聞いたら怒りそうですが、みなさん一様に「自然と食欲が減った」と主張されております。まぁ、じゃがいもばっか食べてれば食欲が減るのは当たり前でしょうけど。
じゃがいもダイエットのおおまかなやり方をまとめると、
- とりあえず3〜7日だけはじゃがいもしか食べない。
- 腹が減ったら好きなだけじゃがいもを食べてもOK。結果的には1日に1〜2kgのじゃがいもを食べた人が多い。
- 食べ方は「茹でじゃがいも」のみ。スパイス、塩、バター、チーズなどの利用は不可。
- じゃがいもダイエット中のエクササイズは軽い筋トレかウォーキングのみ。
- 同時にプチ断食を行うのがおすすめ。
- あくまで短期間の使用にとどめる。もちろん糖代謝に問題がある人はNG。
といった感じ。すげー飽きそうですが、1週間ぐらいならなんとかなるかなぁ。
じゃがいもは意外とバランス食
ご存じのとおり、正統派なダイエットの世界では「『◯◯だけダイエット』は絶対にダメ!」と言われております。わたしも一種類の食材だけを食べ続ける方法はおすすめしませんが、他の『◯◯だけダイエット』に比べれば「じゃがいもダイエット」はかなり優秀なほうではないかと思います。
その理由としては、
- 意外と栄養バランスがいい:じゃがいもというと「糖質の固まり」みたいなイメージが強いですが、実際はビタミンCやB群が豊富。しかもデンプンのおかげで加熱調理してもビタミンが壊れにくいのもありがたいところ。
- 完全タンパク質がふくまれている:じゃがいもにふくまれるタンパク質は必須アミノ酸がすべて入っております。なので、豆類などと違って他のタンパク源を必要としないのはかなりの利点。
- 茹でじゃがいもの食事満足度が高い:ポテトチップスのせいで「じゃがいも=デブ」のイメージもありますけど、食品の満足度を調べた研究では茹でじゃがいもがトップになっております。実際、じゃがいもダイエットに成功したボイトさんも、実験中は自然と食欲が減って無理なくカロリー制限ができたそうな。
- 抗栄養素が少ない:じゃがいもにはマグネシウムや銅などの必須ミネラルも豊富にふくまれております。そのいっぽうではフィチン酸のような抗栄養素が少ないので、ミネラルの吸収率が高いのもありがたいですね。
- レジスタントスターチがふくまれている:レジスタントスターチは食物繊維の一種。腸内で細菌のエサになり、食欲を抑制する効果も高いと言われております。わたしも一時期かなり愛用しておりました。
といったところ。実はそこそこバランスの取れた食材なんで、あくまで短期間だけなら十分にじゃがいもだけでもしのげるはず。
まとめ
そんなわけで、基本的にはパレオダイエットで少しずつ体重を減らしていくほうがおすすめですが、以下のような方は「じゃがいもダイエット」を試してみてもいいかもしれません。
- 短期決戦で集中的に体重を減らしたい
- 荒ぶる食欲に困っている
- 食事報酬が壊れている自覚がある
なにせ脳の興奮をリセットする効果は高いはずなんで、「ジャンクフードが好きで好きでたまらない!」みたいな人には特に向いているのではないかと。個人的にも興味があるので、減量期とかに試してみようかなぁ…。