銃撃戦の最中でも120秒以内にグッスリ眠れる「米軍式爆睡法」とは?
米軍が採用した睡眠法とは?
科学的なメソッドをバシバシ採用してる組織といえば軍隊であります。軍隊ほどプラクティカルな方法が必要な組織もないんで、当たり前の話っすよね。
当ブログで紹介したところだと、
なんて話がありまして、いずれも個人的に「使える!」と思っております。さすが軍隊ですなぁ。
ってところで、バド・ウィンターさんの本(1)に「米軍が採用した睡眠法!」って手法が出てましたんでメモしときます。
96%の軍人が120秒以内に爆睡
ウィンターさんはアメリカの陸上コーチで、同時に心理学の教授もやってた人。ある日、米海軍に招かれて、パイロットの睡眠を改善させる方法を編み出したんだそうな。
その結果、この方法を使ったパイロットのうち96%が120秒以内に眠れるようになったらしい。しかも、マシンガンの射撃音が鳴り響いてる場所でもスヤスヤできるようになったというからすごいもんです。
では、具体的なテクニックを見て見ましょう〜。
米軍式爆睡テクニック
1 顔面リリース
まず前提として、このテクニックって実際は「イスに座ったまま」行うんですが、これはどんな状況でも寝なきゃいけないパイロットのための指示なので割愛。われわれ一般人がマネするときは、普通に寝たまま行えばOKです。
で、最初のステップでは、顔面に意識をフォーカス。そのままゆっくり呼吸をしながら、顔にある43の筋肉をすべてリラックスさせてってください。
舌、アゴ、目のまわりの筋肉など、あらゆるパーツから完全に力みを取っていくのがポイントであります。特にここでは目のまわりの筋肉が重要視されてて、「眼球が自重で頭に沈み込んでいくようにイメージするといいよー」とのこと。
2 肩リリース
顔が終わったら次は肩に意識を向けます。肩が自重で床に沈んでいくようなイメージで、あたかも肩が生命を失ったかのようにダラリと力を抜くのがポイント。ここでも、ゆっくり呼吸しながら力みを解いていってください。
3 腕リリース
次は腕に意識を向けます。まずは自分の利き手に注意し、肩と同じように自重で地中に沈むようなイメージで力みを解放。もしなかなか力が取れないようなら、いったん手をギューッと握ってから開くといい感じ。
さらに、手のひらや指も同じように力を抜いたら、もう片方の手もやって終了。
4 足リリース
次は足に意識を向けます。まずは右の太ももから生命が消えたかのように力を抜き、足が自重で床に沈み込んでいく様子をイメージしましょう。続いて、ふくらはぎ→かかと→足の裏でも同じようにすればOK。
あとは、左足でも同じプロセスをくり返して終了です。
5 思考リリース
最後に、10秒だけ「何も考えない」時間を作ります。その日にあった悪いこと、明日の起床時間など、細かいことを考えるだけで筋肉に力が入ってしまうので、たった10秒だけでいいんで思考を遮断しましょう。
といっても「考えるな」と言われると考えちゃうのも人間なので、以下のテクニックを使うのも有効であります。
- 「考えるな、考えるな」と10秒だけ頭の中で繰り返す
- 静かな湖畔でカヌーに乗り、青空をボーッと見ているイメージを浮かべる
- 暗い部屋でハンモックに揺られている様子をイメージする
まとめ
以上が米軍の睡眠技法になります。とにかく全身の力みを取るところに重点を置いてるわけですなー。
このブログを長くお読みの方ならお気づきの通り、これはほぼボディスキャン瞑想と漸進的筋弛緩法のミックスバージョンみたいなものなんで、ちゃんと実践すれば「そりゃあ効くでしょう!」という印象っすね。実際、個人的に試してみたところ、ステップ1の「顔面リリース」で早くも爆睡してしまいました(私の寝つきがいいせいもありますが)。
ちなみに、米軍は他にも快眠のアドバイスを大量に公開していて、これまたいろいろと参考になります(2) 。こちらもいずれ紹介するかも。