なぜか「嫌なことばかり起きる人」の正体は、ほぼ“解釈のクセ”で説明できるぞ!という話
「なんか自分にばかりネガティブなことが起きる…」みたいなことを言う人ってよくいるじゃないですか。なぜかトラブルが重なったり、小さなミスをやたら気にしてしまったり、他人の何気ない一言で落ち込んだりなど、日常のちょっとした出来事まで全部イヤなことに感じてしまう、みたいなことですな。
この現象、はたから見ると「運が悪い人なのかねぇ…」と思っちゃうわけですが、新しい研究(R)では、
- 嫌なことが多い人は、実際に不運なのではなく、いろんなことを“嫌なこと”として解釈しやすいのだ!
って結論になってておもしろかったです。嫌なことばかり起きるのは、“現実の問題”というより“解釈のクセ”の問題ってことですね。
この研究がどのようなものかと言いますと、研究チームは1,118人の参加者を集め、「日常でどんな出来事が起きたか?」ってのを記録し続けるように指示。その上で約96,699件を分析し、みんなの日常で「ストレスが発生してから回復するまで」の流れを4つに分けて調べたんだそうな。それがどんなものだったかと言いますと、
- 出来事の頻度・強度(どれくらい起きて、どれくらい強いか)
- 出来事の評価(どう解釈するか)
- 感情反応(どれだけ強く反応するか)
- 感情回復(どれくらい早く戻るか)
みたいになります。要するに、「ストレスがどう生まれて、どう増幅して、どう消えていくか」ってところを、丸ごとチェックしたわけですな。
で、その結果がどうだったかと言いますと、まず大きなところでは、
- 嫌なことにストレスをよく感じる人は、神経症傾向が高い!
ってのがあります。ご存じのとおり、「神経症傾向」ってのは性格特性のひとつで、ざっくり言うと、
- 不安になりやすい
- 心配しがち
- 気分が落ち込みやすい
といった特徴を持つ人のことであります。なので、神経症傾向が高い人は、まだ起きてもいない最悪のパターンを想像してしまったりとか、小さな出来事を過剰にネガティブに受け取ってしまうみたいな状態に、すぐおちいってしまいがち。
この性格が「自分にばかりネガティブなことが起きる!」って問題を引き起こすのはわかりやすくて、
- 出来事をネガティブに解釈しやすい
- その解釈によって感情が強く揺さぶられる
- しかもその気分を長く引きずってしまう
という流れが起きるからであります。神経症傾向が高い人は、日常のストレスがどんどん増幅していく仕組みになっているってことですね。
実際のところ、この研究によれば、神経症傾向が高い人ってのは、
- ネガティブな出来事を、人よりも「多く」感じやすい
- さらに、その出来事に強く反応しやすい
- さらには、ネガティブからの回復も遅くなる
という三重苦の状態になっちゃうんだそうで、「これは辛いですな!」って感じなんですよ。困ったもんです。
でもって、ここから得られる重要な教訓としては、
私たちに「嫌なこと」が起きるのは、客観的な出来事が実際に起きている回数よりも、私たちがその出来事を「どう評価したか?」のほうが影響が大きい!
ってところでしょうな。要するに、嫌なことが多いから不幸になるのではなく、普通の出来事も「嫌なこと」として解釈するから不幸になるのだってことです。
実際のところ、この研究では参加者たちの日常に起きた「ポジティブな出来事」の頻度も調べてるんですけども、
- みんなポジティブな出来事の頻度がそんな極端に変わってるわけではない
- 神経症傾向が高い人でも、良い出来事はちゃんと起きている
って傾向が見られてたりするんですよ。「嫌なことの回数が人より多いなぁ……」と思っている人でも、実際には普通に良いことは起きてるわけっすね。
それなのに、神経症傾向が高い人ってのは、ネガティブな気分を良い出来事の解釈にまで影響を与えちゃうようでして、たとえば朝にイライラすると「その日の出来事が全部ネガティブに見える!」みたいな現象が起きがちなんだそうな。神経症傾向が高い人は、この「嫌な気分を引きずる」状態が長く、そのおかげで1日の満足度がどんどん下がってしまうわけですね。
ってことで、「自分は神経症傾向が高いな……」と思った方は、とりあえず以下のような対策を心がけてみるのがオススメであります。
- 解釈を疑う:「それって事実?それとも自分の解釈?」と一度立ち止まって考えるクセをつける。これだけでも、過剰な不安はかなり削れるはず。
- 回復力を鍛える:神経症傾向が高い人はネガティブな感情を引きずっちゃう問題が大きいので、「注意訓練」などをやってみると吉。
とりあえず、この2つを試すだけでも、「嫌なことばかり起きる!」って問題がある程度まで解消されるでしょう。
まぁ「いつも最悪を想定しちゃう」みたいな行為は、決して悪いことではないんだけど、それが人生の質を下げることにつながっちゃうケースも多いんで、心当たりがある方は注意してくださいませ。解釈を少し変えるだけで、同じ出来事でも体験の質はガラッと変わるかもしれないんで、「自分はちょっと悪く見すぎてないか?」って視点を持つだけでも、日々のストレスはだいぶ軽くなるはずであります。


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