8時間ダイエットのアンチエイジング効果は想像以上かも
ついに8時間ダイエットの実証データが
当ブログでは「プチ断食」をオススメしてまして、個人的にも「8時間ダイエット」を愛用しております。1日のうち16時間ほど絶食して、残りの8時間は好きなだけ食べるって食事パターンですね。
ただ、8時間ダイエットに関してはまだキッチリした実験が少なく、いままではラマダンのデータなどから推測するしかなかったのが現状だったりします。
が、近ごろ、ついに8時間ダイエットについてキッカリ調べた論文(1)が出まして、個人的にはかなり盛り上がっているところです。
食事のタイミングを変えただけで変化が出るか
これは34人の男性を対象にした研究で、定期的に筋トレをしている人だけを選んだみたい。実験では、参加者を以下の2グループにわけたそうな。
- 8時間ダイエットグループ:午後1時、午後4時、午後8時に1日3回の食事
- 一般的な食事グループ:午前8時、午後1時、午後8時に1日3回の食事
8時間ダイエットは、朝食を抜いて昼から夕方にかけてギュッと食事をまとめた感じですね。さらに実験のポイントとしては、
- みんなの食事量は維持カロリー(現在の体重をキープするのに必要なカロリー)を守るように指示
- タンパク質は1日に体重1kgあたり1.9gを摂る
- 筋トレは全員週に3回のペースで行う。それ以外のトレーニングはしない
みたいな感じ。意識してカロリー制限はせず、食事のタイミングを変えただけで、どんな変化が起きるかをチェックしたわけですね。
カロリー制限をせずに体脂肪が激減
で、8週間後にどんな違いが出たかと言いますと、
- 8時間ダイエットグループは…
- 体脂肪が16.4%減!(一般食は2.8%減)
- 痩せるホルモンが増加(アディポネクチン)!
- 血糖とインスリンが低下!
- HDLコレステロールが増加!
- 中性脂肪が低下!
- 体内の炎症レベルが減少!
- 筋肉や筋力にはどっちのグループも差はなかった
みたいな感じ。筋肉には影響がなく、ほぼすべての数値が改善しております。正直、思ったよりも8時間ダイエットの効果ってデカいんだなーという印象であります。
超善玉ホルモン「アディポネクチン」が増える
また、カロリー制限をしないのに痩せてるのが不思議ですけど、研究者は「アディポネクチンのおかじゃない?」と言っております。アディポネクチンは脂肪細胞から出るホルモンで、
- 脂肪酸を燃やす
- インスリン感受性を改善
- 体内の炎症を下げる
などなど、アンチエイジングには欠かせない機能を持ってるんですよね。食事のタイミングを変えただけでアディポネクチンが増えるなら、試さない手はないんじゃないかと。
もっとも、8時間ダイエットグループには副作用も出てまして、
- テストステロン値が減っていた
- 甲状腺ホルモン(T3)が減っていた
などの変化も確認された模様。数値を見る限りそこまで心配するレベルじゃなさそうですが、筋肉を増やしたい!という方には心配なポイントかもしれませんね。
まとめ
以上の話をまとめると、
- 想像以上に8時間ダイエットはアンチエイジングに効くっぽい
- ただし、長期的に筋肉を増やしたいときには不向きかも(減量期に使うのはアリでしょうが)
といったところです。わたしの場合は、筋肉よりも体内の炎症レベルを重視してますんで、今後も8時間ダイエットを続けていくつもり。