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科学的に正しい幸福の方程式は「期待しないほうが幸せになれる!」だった


人間の幸福感を公式化できたよ!って論文(1)が面白かったのでメモ。






これはロンドン大学の研究で、26人の学生にお金をやり取りするゲームをやってもらい、その脳内をスキャンしたんですな。で、そのデータをもとに、さらに18,420人にスマホのアプリでテストをしてもらいまして、最終的にできあがったのが以下の公式であります。


うーん、まったく意味がわからない…。なんでも研究者によれば、ここには、人間が抱く「期待」が幸福感にもたらす影響が表現されているらしい。


研究者いわく、

人生は「期待」にあふれています。たとえば、どのレストランが良いかわからなければ、正しい決断をくだすのは難しいでしょう。

 

よく「期待はしないほうが幸せになれるよ」などと言いますが、この言葉にはいくらかの真実がふくまれています。期待を低くすることで、結果が期待を超える可能性が高くなり、結果として幸福感が高まるのです。

 

さらに、わたしたちが結果を知る前から、「期待」は幸福に影響をあたえます。友だちと好きなレストランに行く計画を立てた場合、その際のポジティブな期待感は、計画した瞬間から幸福を上げてくれるのです。


とのこと。当ブログでも、過去に「期待を捨てた高齢者のほうが幸せだった」って研究や、「『目標設定』における6つの落とし穴」なんて話を紹介してきましたが、やはり「期待」や「目標」ってのは取り扱いが難しいシロモノみたい。


とはいえ、長期目標があったほうが人間の幸福度は高まるって研究も山ほどあるので、「期待」のデメリットをふまえたうえで微調整を続けていくしかないのかなー、と思う次第です。


credit: dullhunk via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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