直感的な人はSNSのストレスに弱い傾向が強い
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/02/sns.html
インターネットは人を幸せにするの?って議論はいろいろありまして、「フェイスブックは幸福感を損なう」って話が出てきたかと思えば、「フェイスブックは社会的な信頼感を高める」ってデータも出てきたり。なかなか判断の難しいところですが、近ごろ行われたリサーチ(1)は、さらに細かなところを掘り下げてて面白いです。
これはピュー研究所の実験で、1,800人の参加者を対象に、日ごろのストレスとデジタルメディアの利用度を調べたもの。もちろん、結婚の有無や年収といった要素は調整されております。
その結果は、SNSを使う時間が長いからといって、必ずしもストレスのレベルが高いわけではなく、逆に他人への信頼感も高く、政治的にもアクティブな側面が見られたんだそうな。このあたりは、「フェイスブックは社会的な信頼感を高める」ってデータに近いですね。
ただ、一方ではSNSに特有のストレスも確実に存在してまして、これを研究者は「思いやりの代償」と呼んでおります。SNSでは、友人や見知らぬ人のトラブルが嫌でも目に入ってくるため、親切心がストレスを生んでしまうことが多いんだそうな。確かに、めったに連絡を取らない人が、いきなり「クビになった!」とか「離婚しました!」といった投稿をしてきたら、ストレスを感じてしまうかもですな。
この研究では、一般的によく言われる「他人のリア充投稿へのひがみがストレスを生む」って話も肯定されているんですが、「思いやりの代償」って視点はなかなか新鮮。しかも、SNSで発生した感情は伝染性が高いため、必要以上にストレスが拡大する傾向もあるそうな。
研究者いわく、
「思いやりの代償」によるストレスの影響を受けやすいのは、おもに直感的に物事を考えるタイプの人々だ。物事に対して説明を求めないため、ストレスをダイレクトに感じてしまう。
直感的な人は、ただのツイートでも言葉どおりにはとらえず、裏側の意味を自動的に考えようとしてしまい、いらぬストレスを覚えてしまうんだ、と。そのため、全体的には男性よりも女性のほうが、SNSのストレスに弱い傾向があったそうな。
そんなわけで、もしSNSでストレスを感じることが多い場合は、直感的なパーソナリティが影響してる可能性も大。研究者によれば、そんなときあツイッターでガンガンとブロックするのもアリとのこと。まぁ、これは実生活でも言えますねぇ。