【質問】コンビニサラダは危険?活性炭でキレイにした水道水は健康?シャワーは朝と夜どちらが良い?スマホのブルーライトで目が傷つく?
このブログには読者さまからの質問が定期的に届くんですが、「この回答は1つのエントリにまとめるほど情報量がないなー」ってものがいくつかありますんで、そこらへんをピックアップして、まとめておきまーす。
コンビニサラダは危険?
次亜塩素酸ナトリウムって危険なんでしょうか? よくコンビニやスーパーのキャベツの千切りを外出先で食べるのですが、それらの製品に使われていると聞いて不安になりました。
コンビニやスーパーで売られるカット野菜は、次亜塩素酸ナトリウムって消毒液で殺菌しているけど、これって体に害はないのか?ってご質問ですね。確かに、一部の自然派クラスタでは、次亜塩素酸ナトリウムは体に炎症を起こすから危険だ!という主張も見られますんで、気になるところかもしれません。
で、これについては、結論から言えば問題ないです。というのも、次亜塩素酸ナトリウムってのは、すぐに分解される性質を持っている上に、カット野菜の殺菌に使われる場合は濃度が0.005〜0.02%ぐらいなんですよ(漂白剤として使われるときは5%ぐらい)。このぐらいであれば、複数の実験(R)で安全性が確認されてまして、怖がるほどのもんじゃないでしょう。
それでも怖いなら、カット野菜を食べる前に流水で洗うのもありですけど、個人的にはまったく気にしてないですね。
活性炭でキレイにした水道水は健康的?
カーボンフィルターを使ってろ過した水道水を飲んでいます。味はおいしくなった気がしますが、こちらのほうが健康的なんでしょうか?
活性炭のフィルターを使って不純物を取り除いた水道水には、果たして健康効果があるのかというご質問です。カーボンには吸着作用があるので、これによって塩素やVOCといった汚染物質が取り除かれ、体にも良いんじゃないかと言われてるんですよ。
で、これを使った水道水は健康を改善してくれるのかと言われれば、「よく分からん!」としか言いようがなかったりします。なにせ、活性炭でろ過した水道水と、ろ過していない水道水を飲んだ場合に、健康上の違いが出るのかを評価した研究がないもので(多分)。
まー、日本の水道水は割と優秀だし、鉛、ヒ素、水銀は政府が決めている限界値は極めて低いしで、あえて活性炭フィルターで取り除く意味があるのかなーという気はしております。もともとキレイなものを、さらにキレイにする意味があるかと言われれば、ちょっと若蘭ですね。
とはいえ、活性炭を通したおかげで塩素の量が減り、水の味が改善される可能性は十分ありますんで、「フィルターを使ったほうが美味しい!」と思うのであれば、それは結構なメリットじゃないでしょうか。おそらく、活性炭フィルターのおかげで寿命がのびるってことはないでしょうけど、味の改善につながるなら十分に買う価値はあるんじゃないかと。
シャワーは朝と夜どちらが良い?
シャワーは朝と夜どちらが良いとかありますか?
これは割とよく尋ねられる質問で、朝と夜のシャワーは健康効果に違いがあるのか?という問題ですね。これについても、明確に比較をした研究がないんで(たぶん)、はっきりしたことは言えない感じです。ただし、過去の研究を見てると、おそらく以下のようなことが言えるんじゃないでしょうか。
- 朝シャワーの長所と短所
- 長所:
- 睡眠中の汗やバクテリアを洗い流すことができる。睡眠中は結構な汗をかくんで、これをさっとすすぐだけでもメリットはありそう。
- 目覚めが悪い人は、朝のシャワーを浴びると、一日の生産性が高まるという研究結果もある(R)。
- 短所:
- 寝床が汚れるかもしれない。1日の終わりには、汗やスキンケア製品の残りはもちろんのこと、肌にはたくさんの汚れや垢、ゴミが溜まっているんで、これを放置するのもどうかなーという。
- 夜シャワーの長所と短所
- 長所:
- 睡眠の改善につながる。寝る1時間前にぬるめの風呂やシャワーを浴びると、体の芯の温度が下がり、睡眠が促進されるという研究は多い(R)。
- 1日のあいだに肌に蓄積された皮脂やバクテリアを洗い流せる。
- 短所:
- 脂性の人は、起き抜けに全身がべったりする可能性がある。
ってことで、朝のシャワーも夜のシャワーも、それぞれの長所と短所がありますんで、あとは自分のライフスタイルに合わせて選んでいただければいいんじゃないでしょうか。私は睡眠の改善が大事なので、夜にシャワーを浴びてますが。
スマホのブルーライトで目が傷つく?
スマホのブルーライトで目が傷つくと聞きました。これは本当なのですか?
スマホが発するブルーライトはエネルギーが強いので、目にダメージを与え、視力障害の可能性を高めるの?というご質問ですね。確かに、これもたまに耳にする話かもしれません。
で、こちらも結論から言えば、「ノー」ってことになります。
もちろん、ブルーライトのエネルギーレベルってのは比較的高いんですが、ハーバード・ヘルスのデビッド・ラムゼイ先生(R)によりますと、「家電製品は放出される光の量が少ないため網膜に有害ではない」とのこと。電子機器ってのは、目にダメージを与えるほど高い強度のブルーライトを発生させないんみたいなんですよ。
まぁ、目に緊張を与えることはあるかもしれませんが、最終的に目にダメージを与えるという証拠はないので、いまのところは安心して良いのではないでしょうか。念のため、スマホのブルーライトがおよぼす長期的な影響は、ほとんど調べられていないので、1日に何時間も目にブルーライトを浴びせた場合のダメージは不明であります。
そこはご注意いただければと思いますが、基本的には、そんなに心配しなくても良いのではないかとー。