自分の浮気を許してもらうためには、どんな方法が1番良いのか?を調べた研究の話
https://yuchrszk.blogspot.com/2024/04/1.html
「浮気者がパートナーに許してもらうために使う方法を調べたぞ!」という珍しい研究(R)が出てたんで、内容をチェックしておきましょう。「 自分には関係ない!」と 思う人も多いでしょうが、ここで得られた結果は、他人に謝らねばならない状況で普遍的に使える内容になってますんで、 押さえておくといいんじゃないでしょうか。
これはギリシャの男女108人、657人、416人の3つのサンプルを使った研究で、だいたい20代半ばから30代半ばの人たちが対象になってます。ここで調べたポイントはいくつかあって、
- 浮気がばれたときに、みんなどんな対応をするのか?
- 最も浮気を許してもらいやすい対応とはどのようなものか?
という感じになります。これらのポイントを、 参加者たちへのインタビュー調査をもとに、深掘りしていったんだそうな。
そのデータを分析した結果、 浮気をした人がよく使う説得の方法が、 大きく41種類ほど特定されたらしい。
- 「自分たちはこんなに良い関係だったじゃないか!」パターン
- 自分たちが一緒に過ごした楽しい時間を相手に思い出させる。
- いまも自分たちが一緒にいて楽しい時間を過ごしていることを思い出してもらう。
- 自分たちの関係がどれだけ大切かを伝える。
- 自分たちが、お互いの関係にどれだけ投資してきたかを考えてもらう。
- 自分の人生において、相手がどれほど大切な存在であるかを伝える。
- 「私が好きなのは君だけだ!」と伝える。
- 「あなたなしでは生きていけない!」と伝える。
- 「悪いのはお前なのだ!」パターン
- 「君が私を無視するからやったんだ」と言う。
- 「あなたの〇〇という行為が、私に過ちを犯させたのだ!」と言う。
- 「君が私によそよそしくなったからだ!」と言う。
- 「あなたの〇〇という行為が、私を不安にさせたのだ!」と言う。
- 「君も過去に同じことをしただろう!」と言う。
- 「夜の営みが少なくなったからだ!」と言う。
- 「そんな大した事じゃない!」パターン
- 「相手に特別な感情は無い!」と言う。
- 「なんて事は無いことだ!」と言う。
- 「あれは表面的な関係だ!」と言う。
- 「それは取るに足らないことだ!」と言う。
- 「自分が弱っていたときの出来事だ!」と言う。
- 「私は誘惑されたのだ!と言う。
- 「一度だけのことだ!」と言う。
- 「深く考えていなかったんだ!」と言う。
- 「酔っていたんだ!」と言う。
- 「私の弱さと情熱が悪い方に出てしまったのだ!」と言う。
- 親戚や友人を使うパターン
- (もしいれば)子どもに説得してくれるよう頼む。
- 家族のひとりに説得してくれるよう頼む。
- 親しい友人に説得してくれるよう頼む。
- 相手に高価なプレゼントを買う。
- (もしいれば)子供のことを考えるように言う。
- 「もう2度としない」パターン
- 「自分のしたことを恥じている!」と言う。
- 「あれは間違いだった!」と言う。
- ただただ謝る。
- 涙を流しながら謝る。
- 「今後このようなことは決して起こらない!」と保証する。
- ただただ相手に許しを乞う。
- 許してくれる強さを見つけてほしい。
- 「もう二度と同じことは起こさない!」と伝える。
- 「許してもらうためなら、どんなことでもする!」と伝える。
- 「関係を修復しよう!」パターン
- 「私たちの関係を修復するためには外部の助けが必要だ」と伝える。
- 「私たちの関係を見つめ直し、何がいけなかったのかを考えよう!」と促す。
- なぜこうなったのか、どうすれば修復できるのかを話し合う。
- 「今回のことで、あらためてあなたのことが好きだと気づいた!」と伝える。
というわけで、いずれも映画やドラマで見かける反応だなぁって感じですね。これらの反応パターンは 、 大きく6種類に分けることができまして、
- 被害者を責める系
- いままでの関係の重要性を強調する系
- 事態を矮小化する系
- 他者を利用する系
- ひたすら謝罪系
- 関係修復に努力する系
って感じになります。では、これらの戦術のうち、「どれが効果的なのか」ってところが気になりますが、
- 参加者の40%以上は、 上記41種類の戦術のうち、「少なくとも1つのアプローチには説得力を感じる」と答えた。
- 説得の効果が最も大きいのは「いままでの関係の重要性を強調する系」で 、年配の参加者ほど、この戦術に説得力を感じていた。
- 男性は、女性よりも、友人、親戚、子供を利用する傾向が強かった。
- 高齢者ほど「被害者を責める系」の戦術を使う傾向が強かった。
- 開放性と神経症傾向の性格特性が高い人は、これらの戦術の影響を受けにくいっぽい(ただし、全体として、パーソナリティが果たす役割は小さい)。
みたいになります。 まぁ全体的に見ると、どの戦術が飛び抜けて高いってわけでは無いんですが、困ったときには「いままで築いた関係は大事でしたよね?」などと相手の良い記憶に訴えかけるやり方が良いのかもしれません。 これが別のシチュエーションでも通じるのかは謎ですけど、 仕事の世界でも似たようなことがあるかもしれないですねぇ。