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働きすぎで人生崩壊!?仕事依存症チェックリストで今すぐ確認したほうがいいよーという研究の話

 


仕事依存症を簡単にチェックするテストを作ったぞ!」って研究(R)が、身につまされる内容だったのでチェックしておきましょう。

 

ご存じのとおり、仕事依存症ってのは「働かねば!」ってプレッシャーを常に感じている状態で、かつては「週50時間以上働く人」みたいな定義だったのが、近年では「仕事に対するヤバい態度」を現すように進化。現代では、仕事依存症のことを、

 

  • 「仕事に時間と労力を注ぎ込みたい!」という抑えがたい衝動を持つ人のこと。

 

みたいに定義してます(R)。たんに長く働いている人じゃなくて、「仕事をしないとマズい!」って想いにとらわれてる人を指すわけっすね。まぁまだ正式な精神障害として認められている問題じゃないんですけど、仕事依存症が現実の問題であり、他の依存症と似たようなもんだって点では、ある程度の合意が得られてるんじゃないでしょうか。

 

現代ではこの症状にとらわれてる人が多く、一説には、労働者の27〜30%が仕事依存症だと考えられてたりします(R)。その主な症状としては、

 

  • 他の活動をしていても常に仕事のことを考える
  • 常に仕事のことを考えたり話したりする
  • 仕事を中心に生活を回す
  • 仕事以外のことを楽しめない
  • 仕事以外の人間関係や趣味がない
  • 嫌な感情を避けるために仕事をする
  • 仕事をしているときだけ「ハイ」な気分になる

 

といったものがメインですね。これで上手くいってるうちは良いんだけど、たいていの場合、仕事依存症をほっとくと、燃え尽き症候群、うつ病、体調不良、キャリアや人生への不満、仕事と家庭の葛藤、人間関係の崩壊などが起きることがわかってたりします(R)。私も完全にそっちの気があるんで人のことは言えないのですが、怖い話ですねぇ。

 

なんでこういった問題が起きるかについては、まだ明確な答えはないんですが、現時点でいくつかの候補を挙げておくと、以下のようになります。

 

  • もともと強迫傾向がある:もとからこだわりが強めの人は、仕事にもガッツリこだわりすぎ、他の活動をしていても常に仕事のことを考える傾向があったりします。そのせいで仕事から自分を切り離せなくなり、仕事をやめると不安感を経験することになりがち。

 

  • 達成志向が強い:何かを達成する快感が好きな人は、まわりから失敗したと言われるのを強く恐れ、「仕事をしないと自分には価値がない!」「仕事をしないと社会的な承認を得られない!」といった気持ちが強め。 この失敗への恐怖に動かされて仕事をしまくる。

 

  • 完璧主義が強い:完璧を求める気持ちが強いので、徹底的にミスを防ごうとして、仕事にめっちゃ時間を費やしまくる。しかし、持ってる基準が高いので、だいたいは不満足な結果に終わり、自尊心が低下し、ネガティブな思考にとらわれる。

 

  • 誠実性が強い:生まれつき自己を律するのが好きで、ものごとをキチンとやるのが得意な性格を持つ人は、仕事依存症になりやすいことが示されている(R)。誠実性が高い人は義務感や責任感が強いので、非現実的な高い目標を達成するために努力を注ぎ込む傾向がある。

 

  • 周囲の環境がハードワークを美化している:「働く奴は偉い!」「仕事ができる人間こそ至高!」みたいな環境に身を置いていると、過剰な労働が美化され、職場での競争心がブーストしてしまい、仕事依存に陥ってしまう。

 

たいていの場合は、これらの要因がいくつも絡み合って、仕事依存症が発生している感じ。地位や成功を手に入れたいって強迫観念や、感情的なストレスから逃れたいという欲求から生じやすい問題ですね。

 

なかでも最後の要因はタチが悪くて、周囲がハードワークを美化しまくっていると、本人は強迫的に仕事をしているだけなのに、「自分は正しいのだ!」と思い続けちゃうんですよね。ここらへんは他の依存症にも似たところがありますね。

 

ってことで、自分が仕事依存症なのかどうかをテストでチェックしてみましょう。このテストは「ベルゲン・ワークアディクション尺度(Bergen Work Addiction Scale)」と呼ばれるもので、ベルゲン大学が開発したシンプルなテストです。割と精度が高いことが知られていて、いまでは医療界でもよく使われる定番のテストだと言えます。

 

テストをする時は、下に取り上げる7つの文章を読み、「過去1年を振り返って、この文章のようなことが、どれぐらいあっただろうか?」と考えてみてください。そのうえで5点満点で点数をつけましょう。

 

  • 一度もない 1点
  • ほとんどない  2点
  • 時々ある 3点
  • よくある 4点
  • 常にある 5点

 

  1. 仕事に使える時間を増やす方法を考えた。
  2. 罪悪感、無力感、うつ、不安を軽減するために働いた。
  3. 仕事の時間を減らすように周囲から言われたが、無視した。
  4. 最初に立てた予定よりもはるかに長い時間働いた。
  5. 仕事ができないせいでストレスを感じた。
  6. 仕事の時間を増やすためにに、趣味や娯楽、運動などの時間を減らした。
  7. 仕事に追われて、健康に悪影響が出た。

 

これらの項目のうち、少なくとも4つに「4点」または「5点」がついた場合は、仕事依存症の可能性が大であります。ちなみに、私も4つの項目に4点がつきました。トホホ。

 

ちなみに、仕事依存症に効果がある対策はいくつかあるんですが、気が向いたらそのうち追記します。このテストで仕事依存症だと判断できた人は、とりあえず仕事をガッツリ減らしてみて、「働いていなくても人生は続くんだなぁ……」と脳を安心させてみるよいもしれません。

 

まぁ、仕事依存症ってのは心理社会的な状態なので、アルコール中毒よりはコントロールしやすいはずであります。ご同輩は一緒に対策していきましょう。


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