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61本の臨床研究から見えた、美肌サプリのリアルな効果まとめ

 
 

世の中にはありとあらゆる「美肌サプリ」が出回っておりますが、「本当に効くのはどれなの?」ってのを調べたメタ分析(R)が出てましたんで、内容をチェックしておきましょう。

 

これは、「美肌に効くサプリ」を調べた過去の研究から、61本の臨床試験をまとめたもの。いずれも「シワの改善」「乾燥の軽減」「肌の弾力アップ」など、いわゆる加齢による肌の変化に対する効果を調べてまして、なかなか参考になるのではないでしょうか。

 

細かいところは置いておいて、この研究でチェックされたサプリの実力をまとめておくと、だいたいこんな感じになります。

 

 

1.コラーゲンペプチド

  • シワの軽減(大きな効果)
  • 保湿の改善(中程度の効果)
  • 色素沈着の軽減(小さな効果)

 

コラーゲンペプチドは、体内でアミノ酸やジペプチドに分解され、それが線維芽細胞(コラーゲンやヒアルロン酸を作る細胞)を刺激。その結果として、真皮層のコラーゲン密度が増え、皮膚の弾力や厚みが改善されると考えられている。さらに、一部の研究では、肌の水分保持機能(バリア機能)や、紫外線による色素沈着の抑制にも寄与するという報告もあった。

 

ただし、コラーゲンペプチドの効果が出るまでには最低でも4〜8週間は継続が必要。魚由来と豚由来のコラーゲンで、わずかに効果の差があるかもしれない(ただし、決定的な違いは今のところ不明)。

 

 

2.カロテノイド

  • 肌の赤み(紅斑)の軽減(中程度の効果)

 

カロテノイド(例:リコピン、βカロテン、アスタキサンチン)は抗酸化作用が非常に強いので、紫外線による酸化ストレスから皮膚細胞を守る可能性がある。その結果、日焼けによる赤みや炎症を抑える効果があるかもしれない。

 

ちなみに、カロテノイドは食事で摂るより、サプリのほうが安定した効果が出やすいとされる(とはいえ、過剰摂取をするとマズい気もする)。特にリコピンは、肌の色むら改善や、明るさの向上に関する報告もチラホラあって有望かも。

 

 

3.ポリフェノール

  • シワの軽減(小さな効果)
  • 肌の保湿(中程度の効果)
  • バリア機能の改善(中程度の効果)

 

ポリフェノール類(例:緑茶カテキン、レスベラトロール、ブドウ種子エキスなど)は、抗炎症・抗酸化作用を通じて、皮膚の炎症を抑えるかもしれない。また、皮膚表面の脂質合成を促進し、水分蒸発を防ぐという報告もあるため、「乾燥に強く、外的刺激に強い肌」へと近づく可能性がある。また、他のサプリと組み合わせると相乗効果があるかもしれない(例:コラーゲン+ポリフェノール)。

 

 

4.プロバイオティクス&プレバイオティクス:腸から肌を整える“インナーケア”

  • 肌の保湿力の改善(中程度の効果)

 

腸内環境と皮膚の健康には密接なつながりがあるため(いわゆる「腸-皮膚軸」)、乳酸菌やビフィズス菌などが腸内フローラを整えることで、全身の炎症レベルが下がり、皮膚の水分保持能力が上がる可能性がある。特に効果が見られる可能性があるのは、「Lactobacillus rhamnosus」「Bifidobacterium breve」など。また、プロバイオティクスは便通を改善するため、これが皮膚の改善につながるケースもある。

 

 

 

5.リピッド&脂肪酸(セラミドなど)

  • シワの軽減(中程度の効果)
  • 肌の水分量アップ(中程度の効果)
  • 弾力の向上(中程度の効果)

 

セラミドは、皮膚の角質層に存在する主要な脂質成分で、肌のバリア機能の中核を担う。加齢やストレスでセラミドが減ると、肌の水分が抜けやすくなり、乾燥・シワ・たるみの原因になるため、外から補うことで、角質の水分保持機能や弾力を回復させるかもしれない。

 

ちなみに、セラミドには、米由来、小麦由来、こんにゃく由来などがあり、どれもある程度の効果が見られるっぽい。あと、オメガ3脂肪酸なども、抗炎症作用を通じて肌状態を改善する可能性あり。

 

 

ってことで、この文献でピックアップされたサプリはこんな感じです。どうやら種類によって得意分野が違うみたいなんで、使ってみたいときは、自分が欲しい効果にしたがって使い分けるのがよさそうっすね。

 

まあ、もちろん今回のメタ分析にも注意点がありまして、

 

  • 研究の継続期間は2週間〜6ヶ月と幅が広い
  • 中にはプラセボ対照がないオープンラベル試験もある
  • 使用されたサプリの成分や用量がバラバラ

 

って感じで、研究の質にバラつきが凄いんですよね。なので、今回の結果についても「やっぱコラーゲンだ!」とか「ポリフェノールだ!」などと騒がず、「ある程度の効果は見られるかもなー」ぐらいのゆるいスタンスで受け取っておいてくださいませ。

 

ということで、以上をふまえて、最後に今回の知見をもとにした「個人的に試してもいいかも?」リストまとめておきます。

 

▼ シワ対策を狙うなら:

  • コラーゲンペプチド(1日5g〜10g)
  • セラミド、または必須脂肪酸(オメガ3など)

▼ 乾燥肌をなんとかしたいなら:

  • プロバイオティクス(L. rhamnosusやB. breveなど)
  • ポリフェノール(緑茶エキス、レスベラトロールなど)

▼ 肌の弾力やツヤが気になるなら:

  • セラミドサプリ(1日30〜60mg程度)

 

どれを選ぶ時でも、必ず2ヶ月以上は続けるようにしてくださいませ。肌はターンオーバーに時間がかかるんで、即効性は基本ありませんので。まだ、正味の実力はわかりませんが、サポート的な役割は果たしてくれるかもなんで。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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