メンタルが病んじゃう原因はミトコンドリアだ!説
「ミトコンドリアが弱ると精神が病む!」って論文(1)がおもしろかったんでメモ。
これはマクマスター大学のレビューで、過去に行われた研究をまとめつつ、「躁鬱病や統合失調症はミトコンドリアの異常が大きな原因!」って話を展開したものであります。
ご存じのとおり、ミトコンドリアは細胞のなかにある小さな器官。人体が活動するのに必要なエネルギーを作ってくれるほか、神経の伝達にも超大事な働きをしております。とにかく、ミトコンドリアは発電機みたいなもんなんで、こいつが弱ると人体も弱っていくわけですね。
で、ここ数年の研究では、ミトコンドリアが弱ったせいで精神が病んでいくじゃないの?って説が出てるんですな。その仕組みはハッキリわかってないものの、なんせミトコンドリアが働かないと神経も死んでいくって証拠はいろいろありまして、そのせいで脳の機能が衰えていくんじゃないのか、と(2)。
研究者いわく、
躁鬱病や統合失調症は複雑な病気であり、ひとつの原因によって起きるものではない。さまざまな小さい異変が大量に起こり、それが特別の原因(ミトコンドリアの異常)に集中したせいで、機能不全が生まれるのだろう。
とのこと。もちろん精神を病む原因はいろいろあるものの、それらが結果としてミトコンドリアの不調につながってる可能性が高いわけですね。
実際、躁鬱病の患者さんは、ミトコンドリアの不調のせいで、脳の神経ネットワークがうまくつながってなかったりといった証拠もあったりとか。以前に鬱病の脳では炎症が起きているって話を書きましたが、ミトコンドリアの不調も、そのへんとつながってるんでしょうな。
そう考えると、エクササイズがメンタルに効くのもかなり納得。運動がミトコンドリアを鍛えてくれるおかげで、脳の神経伝達がうまくいくイメージですね。
そんなわけで、とりあえず健やかなメンタルを保つためには、やっぱミトコンドリアのトレーニングは欠かせないっぽい。そのためには運動がベストですが、当ブログでは、ほかにも以下のテクニックを紹介してますんで、あわせてご参照ください。