いつも体のどこかが痛い人は、「自分の感情」に気づくのが苦手なんじゃない?問題
「自分の感情がよくわからない人ほど、慢性的な痛みで生活に支障が出やすいかも!」って研究(R)が、なかなか役立ちそうな内容になっておりました。
慢性的な痛みってのは、腰痛や肩こり、関節痛みたいに、普段の生活で長く続く痛みのこと。私もかつて慢性的な腰痛に悩んだことがありましたけども、ありゃあ厄介なもんですな。夜は眠れないし、仕事には集中できないしで、日常のパフォーマンスが落ちまくりますからね。
で、その原因はいろいろと考えられるわけですけども、今回の研究が注目したのは、「アレキシサイミア(失感情症)」って心理特性であります。
こいつは、「自分の感情を理解したり、言葉にしたりするのが苦手」という特徴を指していて、たとえば、
- なんとなく気分が悪いけど、怒っているのか、悲しいのか、不安なのかがよくわからない
- ストレスを感じていても、自分が何に困っているのか説明できない
- 自分の内面よりも、目の前の出来事や具体的な事実にばかり意識が向きやすい
といった傾向があります。ここで研究チームは、「自分の感情がわからない人は、精神的なストレスをうまく処理できず、その結果として慢性痛の悪影響が大きくなるのでは?」と考えたんですな。
実験の対象になったのは、アメリカで慢性的な痛みを抱える男女約1,500人。研究チームは、参加者を2年間にわたって追跡し、
- 失感情症の傾向:自分の感情をどれくらい理解し、言葉にできるか?
- 心理的ストレス:不安や抑うつの症状をどれくらい抱えているか?
- 痛みの強さ:実際にどれくらい強い痛みを感じているか?
- 痛みによる生活への支障:痛みのせいで日常生活にどれくらい問題が起きているか?
ってポイントをチェックし、すべてのデータを分析して「失感情症 → 心理的ストレス → 慢性痛」って流れが存在するかを調べたんですね。
その結果がどうだったかと言いますと、
- 研究開始時に失感情症の傾向が強かった人ほど、1年後に不安や抑うつなどの心理的ストレスを抱えやすかった
- 1年後に心理的ストレスが強かった人ほど、2年後には痛みによって日常生活に支障が出やすかった
- 逆に、痛みによる生活への支障が大きいからといって、その後に失感情症の傾向が強まることはなかった
って感じだったそうな。つまり、研究チームの予想通り、
- 自分の感情を理解するのが苦手なせいで、心理的ストレスが増える!
- 心理的なストレスのせいで、痛みによるトラブルが大きくなる!
って流れが認められたわけっすね。一方で、失感情症によって「痛みの強さ」が増すって関係は確認されなかったのが、また興味深いところですな。
ってことで、研究チームは、「失感情症の傾向が強い人は、まず自分の感情を認識する練習が役立つかも?」と指摘しておられます。そのポイントは大きく3つでして、
- 自分の感情に名前をつける:たとえば、腰痛がひどくなったときに、ただ「最悪だ!」と考えるのではなく、「痛みが続くことに不安を感じている」「予定どおりに動けなくて腹が立っている」「好きなことができなくて悲しい」といった具合に、痛みに伴う感情を具体的に言葉にしてみる。別に感情を消そうとする必要はないので、まずは、自分が何を感じているのかを理解することが大事。
- 痛みそのものと、痛みに対する感情を分けて考える:たとえば、腰が痛いときには、
身体的な感覚:「腰に鈍い痛みがある」
感情:「この痛みが続いたら困るので不安だ」
思考:「このままずっと治らないんじゃないか?」
といった反応が同時に起きることがある。こうした要素を区別できるようになると、「痛みそのものはすぐに変えられなくても、不安への対処はできるかもしれない」と考えやすくなる。
- 必要に応じて専門家の力を借りる:慢性痛に対しては、認知行動療法などの心理的アプローチが役立つケースもある。特に、自分の感情を理解するのが苦手な人には、感情を識別する練習から始める方法が適しているかもしれない。ただし、今回の研究でこうした介入の効果が直接検証されたわけではないので、そこは注意が必要。
そんなわけで、いろいろ書いてきましたが、今回のデータを一言でまとめるなら、
- 慢性痛を改善するには、身体だけでなく感情へのアプローチも考えたほうがいいかも!
みたいになりますね。個人的には、痛みの強さと、痛みによって生活が妨げられる程度は、必ずしも同じではないって結果が出てるとこが面白かったっすね。痛みが存在することと、その痛みによって生活全体がダメになっちゃうことは、また別の問題だってことなんでしょうな。
まぁ、痛みのせいで日常生活が難しくなるのは自然なことで、決して本人の感情コントロール能力の問題だとは言えるわけでもございません。が、それでも、自分が何を感じているのかを理解するスキルが、その負担を軽くする助けになる可能性はあるだろうってのは、個人的にも賛成できるとこですな。



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