トレーニング前のカフェインでテストステロンが70%も増える?説
カフェインで男性ホルモンがドバドバ?
もっとも身近な物質なのにいろんな効果が確認されてるのがカフェイン。代謝を上げて体脂肪が燃えやすくなったり、集中力がアップする可能性があったり、運動のパフォーマンスアップに効くとか、いろいろ言われております。
で、新しい論文(1)では、「運動前のカフェインでテストステロン増加!」って結論になってておもしろかったです。言うまでもなく、筋肉の発達と日々の活力アップにはテストステロンの増加が欠かせないんで、本当ならありがたい話ですな。
5分前のカフェインでテストステロンが70%増
これはリーズ・トリニティ大学の実験で、14人のラグビー選手が対象。実験では全体を2つのグループにわけまして、
- 運動の5分前に400mgのカフェインが入ったガムを噛む
- 運動の5分前に普通のガムを噛む
って指示をしたらしい。ガムを噛んだあと、すべての参加者にはスプリントをしてもらったそうな。
そのうえでホルモンの変化をチェックしたところ、
- 両グループとも40メートルスプリントの結果に差はなし
- どちらも認知機能(反応速度)への変化も同じぐらい
- ただ、カフェイングループはテストステロンが平均70%も増加していた
って結果だったそうな。サンプル数が少ないのでデータとしては弱いものの、事実であればなかなかの数値ですな。
1回のカフェインは400mgが最適っぽい
また、データを見てるとテストステロンの増加には個人差が大きくて、最大で150%も量が増えた人もいた模様。また、まったくテストステロンが増えなかった人の数はゼロでして、やはりカフェインは男性ホルモンアップに役立つのかなーって印象ですね。
というと、「じゃあもっと大量のカフェインを飲めばいいんじゃないの?」と思う方もいるかもですが、残念ながらそう簡単にはいかないのが難しいところです。というのも、実は2008年にも似たような実験(2)が行われてまして、その結果によれば、
- カフェインが400mgを超えると、同時にストレスホルモン(コルチゾール)も激増してしまう
って感じだったんですな。つまり、カフェインを飲みすぎると、せっかくテストステロンが増えてもコルチゾールの分泌で相殺されちゃうわけっすね。そう考えますと、1回の量は400mgがマックスなのかも。
まとめ
もっとも、これはあくまで短期間でのテストステロン量しか計ってないんで、長期的に見てカフェインが筋肉量アップに役立つかも現時点では謎であります。最終的にはまったく無意味になる可能性もあるんで、実践してみたい方は、そのへんもお含みおきください。
まぁ私はカフェイン感受性が高い人間なんで、このテクニックを試すのは止めときます(1日400mgも飲むと睡眠に悪影響が出る)。もし試してみたい方がいれば、個人的には「ProLab カフェイン」などをオススメしておきます。どうぞよしなに。