CBDが不安とストレスに効く!はどこまで本当なのか?のメタ分析
https://yuchrszk.blogspot.com/2021/04/cbd.html
CBDオイルが流行ってまして、「不安やストレスに効く!」などと言われるわけです。大麻草に含まれるカンナビジオールって成分を配合したオイルのことっすな。
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個人的にも「どんなもんなのかなー」とか思って端ですが、新しくメタ分析(R)が出てまして、「不安やストレスに関するカンナビジオール(CBD)は効果があるのか?」ってのを調べてくれておりました。
分析を行ったのはアメリカのニュートリション・フォーミュレーターって会社で、
- 2019年と2020年に発表された76本の論文をピックアップ
- CBDがうつ病、睡眠、パニック障害、認知症、炎症、代謝、行動、パーキンソン病、精神疾患に与える影響をまとめる
みたいな感じで、CBDの実力をチェックしてくれております。まずは著者らの結論からまとめると、
CBDによる不安とストレスへの効果は、今回のレビューで最も明らかにされたジャンルだ。ヒト(22.2%)と動物(15.6%)の両方を対象とした研究が、生体研究の37.8%を占めていた。
今回の研究で得られた証拠は、CBDが不安、ストレス、うつ病、行動障害などの治療の有望な代替手段であることを裏付けている。
とのこと。いまんところのデータだと、CBDにはそれなりに使う意味があるかもしれないんだ、と。
いちおうざっくりと内容をまとめておくと、
- うつ病への使用については、3つの研究のうち2つがポジティブな改善を示した
- 認知機能については、3つの論文のうち、CBDの使用が肯定的な結果に結びついたのは1つだけだった
- 研究における1日の摂取量は1日50~600mgと大きく異なっており、最適な量はよくわからない
- CBDの副作用による肝機能への影響や、CBDが体内でどのように作用するかについても、まだよくわからない
といったあたりがポイントになります。いまんとこメンタルの改善については可能性があるものの、安全性の面ではもうちょい試験が進まないとなんとも言えんなーってとこですかね。
で、今回の研究をもって私がCBDオイルを使うかどうかですが、だいたい今の感想は以下のようなところです。
- ちょっと試してみたい気持ちはある
- ただし、現時点での証拠はめちゃくちゃ弱い(レノックス・ガストー症候群とドラベ症候群にはそこそこ効く可能性はある)
- 副作用についてはあんま研究が進んでいない
ってとこはありまして、いまんとこは様子見かなーって気がしております。
別にCBDが無意味とか危険だとか言いたいわけではなく、ただ「現時点ではよくわからん」としか言いようがないんで、もっと研究が進んでからでも遅くはないかなーと。