不安傾向が強い人ほど「物体が人の顔に見えちゃう現象」は起こりやすい
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「天井のシミが人の顔に!」なんて経験は誰にでもありましょうが、この現象、実は不安傾向が強い人ほど起きやすいんだそうな。
これは、国際意識科学会の年度会(1)で出た発表で、161人の学生を対象に、「物体が人の顔に見えちゃう現象」と性格特性の関係を調べたらしい。具体的には、まず参加者に性格テストをやってもらって、全員のビッグファイブを把握。そのうえで、みんなにランダムな点の集まりを提示して、何が見えたかを尋ねたんだとか。
その結果は、
- 神経症傾向が高い者ほど、人の顔や動物などのイメージを見る確率が高い
- どんなイメージが浮かぶかは、各自の性格とはあまり関係がない
といった感じだったらしい。神経症傾向は不安や緊張の感じやすさを表してまして、要するにビビりな人ほど単なる物体に人の顔を見やすいわけですね。
そもそも神経症傾向とは、外敵をすばやく察知するために進化した能力。不安や緊張が高まるほど周囲の刺激に敏感になり、ついつい壁のシミや雲を人の顔だと間違いやすくなっちゃうみたいっすね。
と、ここでふと思ったのが、「霊感って結局は不安症のせいなんじゃね?」みたいなこと。いつも不安なせいで脳の警戒モードが起動し続け、周囲の木や壁などに「霊が見えた!」と思い込んじゃうみたいな。
もともと、ヒトの視覚処理には、周囲の細かな変化に敏感なわりに何が変わったかは意識できない傾向がありまして、この現象に不安感が合わさることで、リアルな霊体験の感覚が生まれるんじゃないか、と。あくまで仮説ですけどね。
ちなみに、この「物体が人の顔に見えちゃう現象」は、専門用語で「パレイドリア」と言いまして、フリッカーなどに大量の写真が投稿されております。これを見て人の顔が浮かぶ量が多い方は、ちょっと不安気味なのかも。
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