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どうも筋肉が増えないなーと思ったら「マッスルコンフュージョン」を試すといいかも

Teststeron  

長く筋トレを続けていると、少しずつ筋肉が成長しなくなっていくもの。わたしはマジメに筋トレをやり始めて4年ぐらいですが、やはり最初のころの勢いは失せております。

 

 

ってことで、近ごろ気になるのが、筋トレの重量と回数をコロコロ変えちゃうという手法です。たとえば1週目は50kg×8回のベンチプレスをしたら、翌週は40kg×10回でやってみたりとか。俗に「マッスルコンフュージョン」などと呼ばれてますね。

 

 

 

昔から定番のテクニックなんですが、個人的には「本当に効くのかな〜」という思いがありまして、これまでは採用してなかったんですよね。

 

 

ところが2015年末に出た論文(1)を見たら、「マッスルコンフュージョンが使えるのでは?」って結論が出てまして、がぜん試したくなっております。



これはドイツ大学の実験で、筋トレ歴5年以上の参加者200名を対象にしたもの。これだけの人数を集めた実験はめずらしいので、かなり貴重なデータかと思います。

 

 

実験では全員を以下の4つのグループにわけたんですね。

 

  1. 同じ重量と回数の筋トレを6週間続ける
  2. 2週間ごとに重量と回数を増やしていく
  3. 2週間ごとに重量と回数を減らしていく
  4. 重量と回数を毎日変える

 

実験期間は6週間。筋トレのトータルの回数は全員同じになるように調整されております。

 

 

その後、全員の筋力を調べたところ、結果は以下のようになりました。

 

スクリーンショット 2016 01 01 22 16 41

 

ご覧のとおり、マッスルコンフュージョンを使ったグループだけ筋力がグンと発達していて、残りのグループは統計的には差がない感じであります。うーん、これは気になる……。

 

 

 研究者いわく、

 

こういった効果が現れたのは、負荷と回数を変えることで筋肉がトレーニングに順応してしまう現象をふせげるからかもしれない。少なくとも短期のトレーニングでは効果がありそうだ。

 

とのこと。長くトレーニングをやってると神経系が慣れちゃって、筋肉が発達しにくくなっていくんですよね。この問題をマッスルコンフュージョンが防いでくれるのではないかと。

 

 
もちろん筋トレの効果は個人差が大きいので、誰にでも効くテクニックではないですが、筋肉の発達が停滞してきた方は試してみちゃいかがでしょう。わたしもやってみます。

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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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