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良い夢を見たければ右向きに眠ってみるといいかもよ

Sleep woman right

例によって調べものをしていたら、「寝相によって夢の内容が変わる!」って研究が意外と多いことに気づきまして。


まず楽しいのが2004年の実験(1)で、63人の参加者全員の寝方を調べたうえで、夢を思い出す能力や悪夢を見る回数などをチェックしたんですね。その結果は、

  • 体の左側を下にして寝る人の40.9%が悪夢を見やすい傾向があった
  • 体の右側を下にして寝る人のほうが、やすらぎや安心感を抱く傾向があった
  • 体の左側よりも右側を下にして寝るほうが睡眠の質は高かった

 といった感じ。サイズが小さい研究ではありますが、研究者は「寝相は睡眠の質と夢に関係がある!」と結論しております。試しに今日から右側を下にして寝てみるか…。



もうひとつは2012年に中国で行われた研究(2)で、670人の参加者に性格テストを行ったうえで、寝相と夢の関係を調べたんですな。その結果だけを抜き出すと、

  • うつぶせの姿勢で寝る人ほどポジティブで鮮明な夢を見やすい
  • うつぶせで寝ると、特に性的な夢を見やすくなる
  • パーソナリティの違いは夢の内容に影響しない

みたいな感じです。研究者によれば寝相で夢が変わる理由はよくわからないものの、「寝相が夢を左右するのは間違いない!」とのこと。なんとも不思議な現象ですが、明晰夢を見やすい人はうつぶせ寝が多いって話もありまして、寝相で夢が変わるケースは珍しくないみたい。


ちょっと前には「『横向き寝』で脳のゴミ掃除のスピードがアップする」ってデータも出てましたし、とりあえず右向き寝を試すことにしますかねー。

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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。