ひとりぼっちの陰キャライフを有用に送れているのか?を判定する14の質問
こないだ「自分で選択した孤独はメンタルに良い」みたいな話を書きました。環境のせいでやむなく孤独に追い込まれた場合は心身に悪いんだけど、自分で「よっしゃ!これから孤独になるぞ!」と決めた場合は心身に良いのではないか?といった考え方です。
これは俗に「自己決定的孤独」と呼ばれる状態で、昔から割と「正しいよねー」と言われている説だったりします。孤独そのものが問題なんじゃなくて、そこに自分の意志が関わっているかどうかが重要ってことですな。
こうなると、「自分がちゃんと孤独を有用に使えているのか?」ってところが気になりますが、そこらへんを調べるテストをミドルベリー大学などの先生方が開発してくださっておりました(R)。これは「孤独への動機づけ尺度(MSS-SF)」ってテストで、もともとは56項目でl構成されていたんですが、それだと長すぎて誰もやらないので、あらためて14項目の質問からなる短縮版を作ったうえで精度を検証してくれたんですね。
ってことで、詳しく説明する前に、まずは「孤独への動機づけ尺度」を見てみましょうー。以下の14問について4点満点で採点していただければOKです(完全に当てはまるなら4点で、まったく当てはまらないなら1点です)。
- 私が一人で過ごすときは、創造性に火がつく。
- 私が一人で過ごすときは、静かな時間を楽しむ。
- 私が一人で過ごすときは、自分の精神性に触れることができる。
- 私が一人で過ごすときは、自分の気持ちと向き合うことができる。
- 私が一人で過ごすときは、プライバシーを大切にしたい。
- 私が一人で過ごすのは、本当に興味のあることに没頭できるからだ。
- 私が一人で過ごすのは、自分が特定の行動を取った理由を理解するのに役立つからだ。
- 私が一人で過ごすのは、一人でいたほうが元気が出るからだ。
- 私が一人で過ごすのは、人と一緒にいると不安になるからだ。
- 私が一人で過ごすのは、他人と一緒にいると嫌われた気がするからだ。
- 私が一人で過ごすのは、他の人と一緒にいると自分らしくいられないからだ。
- 私が一人で過ごすのは、他の人と一緒にいると自分の言動に後悔するからだ。
- 私が一人で過ごすのは、人と一緒にいると落ち着かないからだ。
- 私が一人で過ごすのは、人と一緒にいると自分の居場所がないような気がするからだ。
でもって、すべて採点が終わったら、以下のように点数を合計してみましょう。
- 自己決定的な孤独(良い孤独):問題1〜8の点数を合計する。
- 自己決定的でない孤独(悪い孤独):問題9〜14の点数を合計する。
今回の研究では、「自己決定的な孤独」の点数が高い人ほど、孤独感にともなうネガティブな結果に苦しむリスクがずっと低かったんだそうな。テストの点数については「この点数より上ならOK!」って基準があるわけじゃないんですけど、
- 自己決定的な孤独=だいたいの平均は19ポイント
- 自己決定的でない孤独=だいたいの平均は10ポイント
って感じになってますんで、自己判断の材料にしていただければと。私の場合が自己決定的な孤独が24で、自己決定的でない孤独が12だったんで、どっちもやや高めだって感じですね。なにせド内向の人見知りなので、ここはいたしかたないとこではありますな。
研究チームいわく、
「孤独」は世間的な評判が悪く、社会的な不適合者のようなに扱われることが多い。一人で過ごす子供には世間的な汚名がつきまとい、社会性に欠けるとみなされたり、"一匹狼”のようなレッテルを貼られがちになる。
しかし、実際には「一人でいるべきとき」と「他の人と一緒にいるべきとき」は区別すべきだし、その違いを理解することには大きなメリットがある。
ということで、世間的には孤独な人はディスられがちなんだけど、実際にはメリットもあるんだから、そこらへんは押さえておいたほうがいいよーって話ですな。
さらにチームいわく、
今回の結果は、一人でいることが疲れを回復させてくれ、私たちにとってポジティブなことであるという認識を強めてくれる。ここで重要な問題としては、「どのようにすれば、孤独の悪影響を受けることなく一人でいられるか?」ということだ。
おそらく、多くの人々にとって「良い孤独」とは、使ったことがない筋肉を鍛えるようなものだ。私たちは孤独の筋肉を鍛え、一人の時間を有益に使うことを学ばなければならない。
私たちは、常に社交的である必要はないし、子育てをしている親たちは、一人でいることは決して悪いことではないことを子供に理解させるのが重要だ。
とのこと。一人の時間がもたらすメリットは過小評価されがちなんで、「孤独」の良さを得られるように意識して鍛えていかなきゃいけないわけっすな。うーん、納得。