あなたの人生の満足を激しく左右する「スタンフォード式5つの時間志向」
毎度お世話になっております。まずは告知ですが、毎度おなじみ「ビジネス書グランプリ2023」の自己啓発部門に、『YOUR TIME ユア・タイム』がエントリーされております。本書を読んで「これは良い!」と思ってくれた方は、ぜひ投票していただけるとありがたいです。お願いしまーす。
で、続きまして、こないだ告知した「YOUR TIME ユア・タイムのイベント」を、大阪の梅田MeRISEさんでやってきました。場所はTSUTAYA BOOKSTORE梅田MeRISEさんで、多くの方に集まっていただき恐縮しきりでありました。ご参加頂いた方は、まことにありがとうございました。
で、今回お話したのは、スタンフォード大学のジンバルド博士が考案した「5つの時間志向」です。これは『YOUR TIME ユア・タイム』でお伝えした「時間感覚」とは違った方向から、私たちの「時間の捉え方」を切り取ったものでして、ざっと以下の5つになります。
これら5つの時間志向のうち、自分がどこに当てはまるのかをチェックすることで、ジンバルド博士の考え方です。『YOUR TIME ユア・タイム』の分類と近いとこもありますが、いろんなタイプの時間感覚を知っておけば、それだけ自己の理解も進むわけで、知っておいて損はないでしょう。
これら5つの「時間志向」の意味も簡単に触れておくと、以下のようになります。
- 過去肯定型:過去を前向きに捉えている。嫌な経験をしても肯定的に思い出せるため、強いバネのような抵抗力があり、人生に楽観的になりやすい。安定した家族で育ったり、古い文化を持つ環境で育った人ほど、過去を前向きにとらえられるケースが多い。過去を踏まえポジティブに未来を見通せるので、1年後や5年後の明確な目標を立てている人も多い。
- 過去否定型:実際に起きた出来事を嫌な出来事にすり替え、「これまでの人生で違うことをすべきだった」と思いがちなタイプ。過去を否定し続けるので、どうしても嫌な気分にとらわれて悲観的になってしまう。そのためモチベーションもわかず、「どうせだめだろう……」と思いやすい。過去に信頼がないので、いつも所在ないような気分になって、人付き合いもうまくない。周囲からは、いつも不幸で、ふさぎがちで、心配性で、内気に思われる事が多い。嫌な気分から逃れるためにギャンブルにはまったり、いつも忙しくしているケースも多い。
- 現在快楽型:目の前の楽しさを優先しまくり、いま苦しいものからはできるだけ逃げようとする。アクティブに活動するのが好きで、R指定の映画を楽しむ人が多く、スリルを感じさせる相手を理想の恋人として望む。アドリブがうまく、その場で新しいものを作るのも上手だが、セルフコントロールがうまくできないことも多い。 友人が多く、型破りなことが好きな傾向も強い。
- 現在宿命論型:「人生は運命に左右される」「どうせなるようにしかならない」「なにをしてもたいして変わらない」と考えるタイプ。学習してなにかスキルを身に付けても、つねに無力感や虚無感にさいなまれ、やがて行動を起こさなくなってしまうことがある。運命予定説による宗教を信じていたり、無力感のせいで危険な行動を取る人も多い(アルコール依存とかドラッグ依存とか)。
- 未来志向型:頭の中で生きており、大きな見返りが得られるなら、目の前の満足を先延ばしにするほうが楽に感じられる。そのため、規律、忍耐、遂行能力がある人が多い。休暇や娯楽にはあまり時間を割かず、健康で安定した暮らしを送るケースが多い。ただし、目の前の快楽を楽しめないので、人生の満足度を犠牲にしてしまうというデメリットもある。
でもって、ジンバルド博士は、これら5つの時間志向について「以下のようなバランスが最適だよー」と言っておられます。
自分の過去をちゃんとポジティブに捉えることができて、未来に備えるモチベーションを保ち、かといって目の前の楽しみを忘れるでもなく、自分の人生をあきらめない………みたいな人がベストだと言ってるわけですね。まぁそれはそうですよね。
こうなると、「自分の時間志向はどのようなものか?」が気になるかもですが、自分の時間志向を測るテストについては、現場に来ていただいた方の特権にしておきましょう(パレオチャンネルの方では紹介するつもりですが)。では、あらためまして、ご参加いただいた方はありがとうございました!