普通のリラックス法よりも仕事のストレスをガッツリ減らしてくれる方法とは?
https://yuchrszk.blogspot.com/2018/03/blog-post_31.html
「普通のリラックス法より効くストレス解消法がわかったよ!」って論文(1)がおもしろかったんでメモ。
普通のリラックス法よりも効果的なストレス解消法とは?
これはミシガン大学の実験で、ヘルスケア業界やファイナンスといった「ストレスが多そうな職場」から協力を得て、以下の2タイプのどちらの戦略がメンタルに効くのかをチェックしたんですな。- 普通のリラックス法(休憩するとか音楽を聞くとか)
- 仕事に関する新しいことをする(使ったことがない経理ソフトを試してみるとか)
で、まずは結果から言っちゃいますと、
- なんか新しいことをした方が、普通のリラックス法より効果的にストレスが減る!
だったそうな。もちろん、普通のリラクゼーションにも気分を落ち着けたり、疲労感を減らしてくれたりといった変化が確認されたんだけど、全体的なストレス解消効果は「新しいことをやる」の勝ちだったそうな。
新しいことをやると心の中に新たなリソースが生まれる
研究者いわく、ストレスが多い職場でネガティブな感情や行動に立ち向かうには、何か新しいことを学んで、自分の中にポジティブなリソースを作り出すのが大事だ。その効果は、シンプルなリラックス法よりも大きい。
とのこと。これは「COR理論」って仮説にもとづいてまして、ざっくり言うと「もしストレスを受けても心理的なエネルギーをたくさん持っていれば大丈夫じゃない?」みたいな考え方です。
どういうことかと言うと、
- 普通のリラックス法=ストレスから目を逸らして体の緊張をやわらげる
- 新しいことをやる=前向きな行為により心のダムに新たな水が注ぎ込まれる
みたいなイメージ。「新しいことをやる」と、ダメージを受けた心に新たなリソースが加わるわけですな。
新しいことをやってストレスを減らす時の2つのポイント
ってことで、ストレスを感じたら「あえて何か新しいことをやってみる」のもあり。論文にいわく、その際には以下のポイントに注意しておくと吉だそうな。1.シグネチャー・ストレングスが使えるようなものを選ぶ
シグネチャー・ストレングスってのは、いわゆる「自分の強み」のことです。前にも「強みを活かすと幸福度が上がるよ!」なんてデータを紹介しましたが、どうやらこの考え方はストレス解消にも役立つみたいなんですよ。具体的には「VIA-ISテスト」か「ストレングスファインダー」を使うといい感じ。2.なんか「学べる」ものを選ぶ
「新しいソフトの使い方」でも「統計に必要な本を読む」でもいいんで、とにかく新しいスキルや知識を得られるようなものを選ぶのもポイント。そのほうが仕事中にフロー状態に入りやすくなり、結果としてストレスにも強くなるとのこと。ってことで、仕事中にストレスを感じた時は、あえて「自分の強み」を活かしつつ「新しい知識」を得られるような作業を増やしてみるのもありみたい。活動的な人なんかは、こっちの方が向いてるケースも多そうですな。