ずっと肥満の人よりリバウンドした人のほうが老けやすいという恐怖の事実
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リバウンドするほど老化も進む?
「リバウンドすると痩せにくくなるぞ!」とはよく言いますが、今度はアメリカ心臓協会から「リバウンドで寿命が縮むぞ!」ってデータ(1)が出ておりました。
これはロードアイランド記念病院の研究で、158,063人の女性を対象にしたもの。まずは参加者を以下の4グループに分類したんですね。
- ずっと体重が一定している人
- 少しずつ体重が増え続けてる人
- 少しずつ体重が減ってる人
- リバウンドをくり返してる人
リバウンドするほど突然死リスクが3.5倍に
そのうえで、全員を11.4年ほどフォローアップしたところ、
- 体重が安定している人にくらべて、標準体重からリバウンドをくり返す人は突然死の確率が3.5倍
- 標準体重の人がリバウンドをくり返した場合は、心疾患で死ぬ確率が66%も上がる
- 体重が増えたり減ったりしても、そこからリバウンドが起きなければ、そんなに心疾患の発症率は上がらない
って結果だったんですな。太った人が心疾患にかかりやすいのは有名な話ですが、実は普通の体型の人がリバウンドするほうが危ないんだ、と
研究者いわく、
リバウンドは、ダイエットにともなう世界的な健康問題だ。
とのことで、なかなか恐ろしげな雰囲気が出ております。
肥満の人よりリバウンドする人のほうが体は老ける
もちろん、これは観察研究なんで、本当の因果関係はまだ不明。対象も高齢の女性だけなので、どこまで一般化できるのかは謎であります。
が、「リバウンドすると体がどんどん弱くなっていくんじゃない?」って説は2009年のレビュー論文(2)でも言われていて、かなりありそうな話ではあります。ざっくり言うと、体脂肪の増減をくり返すうちにホルモンバランスが崩れるうえに、炎症物質が体内に増えていくみたいなんですな。
レビュー論文にいわく、
リバウンドは、脂肪組織にはっきりしたダメージをおよぼす。そして、脂肪組織から炎症の原因となるサイトカインが分泌されるのだ。
とのこと。なんでも、肥満体型をキープしている人よりも、リバウンドした人のほうが体内の炎症レベルは高い傾向があるんだそうな。つまり、たんに太ってる人よりも、リバウンドをくり返す人のほうが老化しやすいわけですね。うーん、恐ろしい…。
要するに、
- もちろんアンチエイジングには肥満対策が必須
- でも、リバウンド対策はもっと大事!
って結論になりましょう。とにかく同じ体型をキープし続けるのが重要なんですねぇ。