自分の死について考えると運動の能力がアップするらしいぞ
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/12/blog-post.html
死を想うと運動能力が上がる?
ちょっと前に「脅威管理理論」って話を書いたことがありました。なんだか難しそうな言葉ですが、要するに「自分の死を意識すると人間の行動は変わるよー」って考え方です。
くわしくは「人間の行動や文化のすべては『死への恐怖』につき動かされている」を読んでいただくとして、ほかにも「自分の死について書くと幸福になる」って研究もあったりして、なかなか面白い理論かと思います。
で、新しく出た論文(1)では、「死を想うと運動のパフォーマンスが上がるよ!」ってデータが出てて、これがなかなか面白いんですよ。
死を想ったらバスケがうまくなった
これは31人のバスケットボール選手を対象にした研究で、実験デザインはこんな感じ。
- ワン・オン・ワンのバスケを7分間やってもらう
- 半分のグループには「バスケの好きなところ」を書いてもらう
- もう半分のグループには「自分の死についてどう思うか」を書いてもらう
- 再びワン・オン・ワンのバスケを7分間
それで何が変わったかというと、
- 死について考えたプレイヤーは、バスケのパフォーマンスが20〜40%向上!
だったそうな。かなり統計的にもパキッと差が出ましたねー。
ドクロシャツを着ただけでもバスケがうまくなった
さらに2つ目の実験では、同じ参加者に60秒のフリースローをしてもらったんですが、その際に、
- 半分のグループにはドクロや「死」と書かれたTシャツを着る
- 残りの半分には普通のTシャツを着る
の2グループにわけたんだそうな。そこでどんな違いが出たかというと、
- ドクロ&「死」のTのシャツを着たプレイヤーはフリースローの点数が30%が向上!
って感じ。おもしろいですねー。ドクロシャツでパフォーマンスが上がるんなら、デスメタルファンとか凄いことになりそうですな(笑)
「脅威管理理論」でパフォーマンスが上がる理由は不明ですが、おそらく「自分は死ぬ」と思うことで、逆に「現在に全力を尽くすぞ!」 ってモチベーションがアップするのかなーと考えられております。自分の死について考える瞑想とかしてみようかしら。