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本当にメンタルに効くプロバイオティクスはどれだ?

Probiotics

 

 

メンタルに効きやすいプロバイオティクスは? 

お腹を壊すとメンタルもやられる!」 って話を何度か書いております当ブログ。腸と脳はつながっているので、お腹がダメージを受ければ自然とメンタルも悪化していくわけであります。

 

 

こうなると「じゃあプロバイオティクス(腸内細菌サプリ)がメンタルに効くんじゃない?」って話が出て来るのも当然のこと。ここ数年は、プロバイオティクスが鬱病に効くかどうかを調べた研究が増えております。

 

 

新しく出た論文(1)もそのひとつで、「メンタルに効きやすいプロバイオティクスはどれだ?」ってとこを調べてくれていて楽しいです。

 



 

 

IBSによる鬱病がプロバイオティクスで治るか?

これはマクマスター大学の実験で、IBSに悩む44人の患者さんを対象にしたもの。IBSってのは、お腹に謎の痛みや下痢が起きる難病。まだ治療法が確立されておらず、IBSを患うと高確率で鬱にもかかりやすくなっちゃうんですな。

 

 

実験では、参加者を2グループにわけております。

 

  1. ビフィドバクテリウム・ロングムNCC3001を毎日飲む
  2. ニセのサプリを飲む

 

 ビフィド(以下略)ってのはビフィズス菌の一種で、昔からメンタルに効くんじゃない?と言われてきた菌種。2010年の動物実験(2)では、NCC3001を飲んだマウスの鬱病っぽい行動が改善したというんですな。

 

 

鬱病のスコアが2倍も改善!

で、10週間後、結果はこんな感じでした。

 

  • プロバイオティクスを飲んだ参加者は、プラシーボより2倍ほど鬱のスコアが改善!
  • プロバイオティクスを飲んだ参加者のうち14名に鬱の改善がみられた(プラシーボは7人)
  • プロバイオティクスを飲んだ参加者は、脳の気分をコントロールするエリアに変化がみられた

 

なかなかいい結果じゃないでしょうか。まだパイロットスタディの段階ですけど、今後に期待ができそうな感じ。

 

 

研究者いわく、

 

これは数十年にわたる長い旅の成果だ。科学者たちは、メンタルに効きそうな腸内細菌を特定し、前臨床モデルでテストをくり返し、腸と脳を結ぶ経路を調べ上げてきた。

 

ってことで、フロンティア感があふれたコメントになってますね。燃えますなぁ。

 

 

まとめ

そんなわけで、お腹が弱いせいでメンタルにきちゃってる方は、ビフィドバクテリウム・ロングムNCC3001を試してみるのも吉。マーコーラ博士の「コンプリートプロバイオティクス」なんかは、胃酸対策もしてあってよろしいのではないでしょうか。

 

 

もっとも、過去のデータをみるとNCC3001以外のビフィズス菌でも良い結果が出てるんで、ビフィドバクテリウム・ロングムであればなんでもいいのかも。その場合は、iHerbで評価が高い「California Gold Nutrition」などは、値段も安いしプレバイオティクスも一緒に摂れてお得な感じですかね。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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