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体を壊す会社の条件のトップ7が発表されてた件

 

健康に悪い職場に共通する7つの特徴とは?って論文(R)がおもしろかったんでメモしときます。

 

 

これは南フロリダ大学の研究で、「仕事のストレスと健康」について調べた先行研究から割と質が高めな72件を抜き出したメタ分析になっております。ストレスの多い職場が体に悪そうなのは創造がつきますが、果たして、どんな条件の職場がもっともヤバいのかをチェックしてくれたんですな。

 

この研究で調べた「健康被害」がどんなものかと言いますと、

 

  • 頭痛
  • 腰痛
  • 不眠
  • 胃腸の不調

 

といった症状がどれぐらい出やすいのかを調べまして、「ヤバい職場」の特徴をランクづけしております。

 

 

それでは、具体的にどんな特徴が確認されたのかを見てみましょう。以下のランキングは、1位に近いものほど「健康への悪影響が大きい」って意味ですんで。

 

 

体を壊しやすいヤバい職場の条件トップ7

7位 長時間労働

とにかく会社にいる時間が絶対的に長いかどうかです。長時間労働が体を壊すってのはわかりやすいですが、今回のランキングでは意外と低めに位置してるのがおもしろいっすね。

 

 

6位 コントロール感がない

 

仕事の進め方や時間帯は、ちゃんと自分の意思で決めているぞ!と思えるかどうか。人間の幸福にはコントロール感が大事!って話はよく聞くところでして、やっぱりここでもランクインしてきましたねー。

 

 

ただ、個人的にはもっと上位に食い込むと思ってたんで、6位に落ち着いたのは意外でした。

 

 

5位 役割があいまい

 

「仕事でなにを求められているのかわからない……」とか「自分は何に責任感を持てばいいのかわからない……」みたいな感覚をあたえる職場のことです。たしかに明確なタスクがわからないと、心理的なストレスは増えるでしょうねぇ。

 

 

ちなみに「役割のあいまいさ」は、労働者の疲労感ともっとも相関してたそうな。さもありなんっすね。

 

 

4位 作業負荷が高い

 

長時間労働と似てますが、こちらは「時間あたりの労働量」を意味してます。時間がないわりにやることが多い!みたいな状況のことでして、いかにも体に悪そうですなぁ。こちらも労働者の疲労感ともっとも相関してたそうで、「そりゃそうでしょうね」みたいな感じ。

 

 

3位 ネガティブなコミュニケーション

 

嫌な上司や気の合わない同僚からイヤミを言われたり暴言を吐かれたりなど、とにかく会社の人とネガティブなコミュニケーションが多いほど健康には悪影響が出ちゃう。これまたいかにも病みそうな職場ですね。

 

 

ちなみに「ネガティブなコミュニケーション」は、労働者の不眠ともっとも相関してたそうな。確かに同僚との仲が悪いと眠れなくなりそう……。

 

 

 

2位 役割の衝突

 

ある上司からは「すぐに企画書を作れ!」と言われたのに、また別の上司からは「会議に出ろ!」と言われたりとか、一貫してない指示がガンガンに飛んでくるような職場のことです。これまたいかにも体に悪そうでして、とくに消化器官の不調と強く相関してたとのこと。まさにストレスで胃が痛い状態っすね。

 

 

1位 仕事の制限が多い

 

もっとも体を病みやすい職場の条件は、「仕事上の制限が多い」でした。どういう意味かと言いますと、

 

  • 作業をこなすのに必要な人員がいない
  • タスクに必要な情報が手に入らない
  • 外に出ないと作業をこなせないのに表に出させてもらえない

 

みたいなことです。とにかく仕事に必要なことができないような職場ってことですな。この特徴は、とくに疲労と消化器官の不調と相関してたとのこと。

 

 

まとめ

ってことで、体を壊しやすい職場の条件トップ7でした。似たような研究としては、過去にも「体に悪い職場トップ10」なんて話を書いてますんで、あわせてご参照くださいませー。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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