HSPの専門家「繊細さんのフリして実はただのナルシストっているよねー」
「『繊細さん』の本」なんて本があるように、世の中には「繊細すぎて気づかれする!」みたいな人が一定数いるわけです。いわゆるHSPですね。
この問題については、過去にもいくつかのエントリを書いてまして、
といったあたりが代表的なところでしょう。「自分は繊細さんなのかも?」と疑いを持っている方は、ぜひ参考になされませ。
が、ここで「繊細さん」を考えるにあたって難しいのが、
- 繊細さんって、実はただのナルシストなのでは?
って疑いもあるとこです。その詳細は「HSPってナルシストに似てるんじゃないか説」に書きましたが、実際にテストを行うと、繊細さんとナルシストには相関が出るケースが多いんですよ。
ただ、ここで言うナルシストってのは、「俺を見ろ!」「俺はすばらしい!」ってタイプのナルシストではなく、以前にも書いた「脆弱なナルシスト」です。自分のことは大好きなんだけど、自信がないせいでいつも不安なタイプのナルシストですね。
繊細さんとナルシストの関係には過去にも報告されていて、ウェルズリー大学などの研究(R)でも、脆弱なナルシシズムと繊細さんテストのに中程度の相関を報告してたりします。つまり、「自分は繊細さんで……」とか思っていながら、実際にはただのナルシストでしかない人がいるってことですな。言い換えれば、自分は内向的で繊細だと言いながら、実際には「自分の才能をみんなが認めてくれない!耐えられん!」と思ってるだけってことです。いやー、このマインドは辛い。
こうなると、「自分は繊細さんの皮をかぶったナルシストなのでは?」ってのが気になる人もいるでしょうから、ここであなたの性格をより深く理解するためのテストを紹介します。これは、ウェルズリー大学などが420人の大学生を対象に行った研究(R)から出てきたもので、「繊細さんと思わせて実はナルシスト」をチェックするのに役立つ内容となっております。
それれでは、以下の質問に、自分がどれぐらい当てはまるかを5点満点でお答えください。
- 1 = まったく当てはまらない
- 2 = 当てはまらない
- 3 = どちらともいえない
- 4 = 当てはまる
- 5 = とても当てはまる
- 自分の個人的なこと、健康、心配事、他人との関係などを考えることに没頭することがある。
- 他人から嘲笑されたり、軽蔑されたりすると、簡単に感情を害する。
- 室内に入ると、他人の視線を感じて気後れしてしまうことがよくある。
- 自分の功績を他人と共有するのが嫌いだ。
- 他人のことを気にせず、自分のことだけで十分だと思う。
- 自分が他の人とは違う特徴を持っていると感じている。
- よく他人の発言を個人的に解釈してしまう。
- 自分のことに夢中になって、他人の存在を忘れがちになる。
- 少なくとも1人の人間からほめられないと、集団の中にいるのが嫌だ。
- 他の人が自分の悩みを打ち明けて、こちらの時間や同情を求めてくると、密かに「気後れ」したり、腹が立ったりする。
- 格好いい人に嫉妬する。
- 批判されると屈辱を感じる傾向がある。
- 他人はなぜ自分の良さをもっと認めてくれないのだろうと思う。
- 他人を良いか悪いかのどちらかに見る傾向がある。
- 時々、理由もわからずに暴力的であることを妄想する。
- 成功と失敗に特に敏感だ。
- 私は誰も理解していないような問題を抱えている。
- 私は、何としても拒絶を避けようとする。
- 私が隠している思考、感情、行動を見たら、友人はぞっとするだろう。
- 私は、相手を慕ったり軽蔑したりするような関係になりがちだ。
- 友人と一緒にいても、孤独で不安な気持ちになることが多い。
- 私に欠けているものを持つ人に嫉妬する。
- 敗北や失望をすると恥や怒りを感じるが、それを表に出さないようにしている。
採点が終わったら、すべての数字を合計してください。そのうえで、以下のように判断してみましょう。
- 大学生を対象にした研究では、この尺度の平均点は60点台半ば。なので、もし自分のスコアがその範囲内であれば、「繊細さんと思わせて実はナルシスト」のレベルはほぼ平均的。
- スコアが40点以下であれば、平均よりもスコアは非常に低い。
- スコアが82点以上であれば、平均よりもスコアは非常に高い。
- スコアが97点以上であれば、ほぼ隠れナルシストであることは確定。
ちなみに、私の場合は67点だったので、おおよそ平均的な人間みたいです。「自分は繊細さんか?」と思ったら、まずはこのテストを試してみると、自己理解が深まってよろしいのではないでしょうか。