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痩せた人はレストランの窓際に座り、太った人はソファ席を選ぶ

Th 5

 

 「肥満の原因は無意識の食べ過ぎだ!」と主張する「そのひとクチがブタのもと」って面白いダイエット本があるんですが、その著者であるブライアン・ワンシンクの新刊が出ておりました。

 

今作は「周囲の環境を変えて無意識の食べ過ぎをなくそう!」という趣旨のマニュアル本になってまして、ここに出てくる「痩せた人は窓際に座る!」って小ネタがちょっと楽しいのでメモ。



 

ワンシンク博士が、全米27のレストランで調査を行ったところ、以下の傾向がわかったらしい。

 

  • レストランの窓際か照明が明るい席に座る人には、痩せた人や健康的な食事をオーダーする人が多い
  • 背が高いイスやテーブルを好む人は、サラダをオーダーする確率が高く、デザートを頼むことが少ない
  • ゆったりしたソファ席を選ぶ人は、73%もデザートを頼む傾向が強かった
  • カウンター席を好む人は、酒を飲む量が3倍多くなる
  • テレビに近い席を選ぶ人は、揚げ物を頼む確率が高くなる

 

うーん、なるほど。自分の体型に意識的な人は通行人に見られてもOKな窓際を選びがちだし、テレビを見たい人は手軽につまめる揚げ物を買いがちで、カウンターだと棚にならぶ酒が目につきやすいって感じでしょうか。背の高いイスを選ぶ人はサラダをオーダーしがちってのは、よく理由がわかりませんが。 

 

まぁ、この研究に別段の教訓はないんですが、ヒトの行動は思ったよりレストランの環境に影響を受けてるってのがわかって楽しいデータでした。

 

credit: Knut Haberkant via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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