悪趣味なギャグが好きな人ほど頭がいいかもよ
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悪趣味ギャグマンガと知能の関係
「悪趣味な笑いが好きな人は頭がいい!」っておもしろい研究(1)が出ておりました。
これは ウィーン医科大学の実験で、156人の男女が対象。平均年齢は33才だったそうな。
で、実験ではドイツの有名な風刺マンガ家の作品をいくつか見てもらい、それぞれの理解度と「どれだけ楽しんだか?」をチェック。そのうえで、全員のIQや教育レベルとくらべたんですね。
実験で使われた悪趣味ジョークの例
マンガの内容がどんなものだったかというと、
- ある外科医が、手術室で切り裂いた死体の胸に手を突っ込んでいた。そのそばにいた別の外科医が、スーツの男に状況を説明している。「検死はすでに終わってます。彼は腕時計を探してるだけです」
- 妊娠中の女性に、医師が検査の結果を説明している。「最初に良いニュースがあります。あなたの子供は、今後パーキングスペースに困ることはありませんよ」
- サンタクロースの前に、プレゼントを欲しがる動物の列ができていた。サンタはペンギンに魚をあげ、犬にビスケットをあげ、猫にはツナをあげた。すると、最後にサンタの手にはチーズだけが残った。「あれ?『チーズが欲しい』と手紙を書いてきたのは誰だったんだろう?」
みたいな感じ。確かにどれもちょっとエグい感じですねー。あんま日本で見かけないタイプの笑いと言いますか。
悪趣味ジョークが好きだとIQが高くてメンタルも安定
それで、何がわかったかと言いますと、
- 悪趣味ジョークが好きな人ほど
- 言語性IQと動作性IQのどちらも高い
- 高い教育を受けているケースが多い
- 攻撃性の数値が低い
- 気分も安定している
みたいな感じ。「冗談が上手い人は頭がいい」っのは昔から言われてきたことですけど、悪趣味なジョークが好きな人はメンタルも安定してるってのは意外でした。
また、悪趣味ジョークが苦手な人はどうだったかというと、
- IQは平均値
- 攻撃性の数値がわりと高め
- ネガティブなムードになりがち
って感じだったらしい。攻撃的なジョークが苦手だからって、別に優しい性格ってわけでもないんですねぇ。
ブラックユーモアが脳トレになるかも
なんでこういう現象が起きるかと言いますと、
- 悪趣味なジョークを理解するには複雑な情報を処理する必要がある
- 気分が沈んだ状態のときはジョークを理解する能力が下がる
ってことらしい。脳の性能がいいとネガティブな感情が起きくいって話ともちょっと重なるかもしんないっすね。
まぁ、だからといって「悪趣味なジョークを見まくれば頭が良くなる!」ってわけでもないでしょうが、ブラックユーモアはある程度の脳トレにはなるのかも。私の観測範囲でも、「サウスパーク」とかが好きな人は頭がいい印象ですが、どうなんでしょうな。