オメガ3とオメガ6のバランスがいい最強の魚はどれだ?選手権
魚ごとにオメガ3とオメガ6のバランスは異なる
「パレオダイエットの教科書」 では「タンパク質を摂るなら魚がいいよー」って話を強調しております。
が、魚にもいろんな種類があるんで、それぞれ体に与える影響も違ってくるのは当然の話。果たして、どの魚がベストなんだろうかってのは気になるところです。
ってところで参考になるのが、フリードリヒ・シラー大学の研究(1)であります。ドイツの魚市場で手に入る魚を調べまくって、オメガ3とオメガ6の比率をチェックしたんですね。
オメガ3が多くてオメガ6が少ない魚はどれだ?
ご存じのとおり、オメガ3は体内の炎症を抑える働きが強く、健康な心と体を保つには欠かせない脂肪酸のひとつ。が、いくらオメガ3がたくさん入っていても、同時にオメガ6も豊富だと、せっかくの効果が弱まっちゃうんですね。
なので、オメガ3を摂るときはオメガ6との比率にも気を配っておくと吉。基本的には、オメガ3が多くてオメガ6が少ない魚ほど良いのではないかと考えられるわけです。
バランスだけならタラがベスト
で、研究の結果、それぞれの魚のバランスはこうなりました。
基本的にはタラ系のバランスが非常によくて、これにサーモンとサバが続く感じです。イワシのバランスがいまいちなのが意外ですねぇ。
総合的にみてベストなのはサーモン
ただし、全体の量をみるとタラは非常に低脂肪な魚なので、十分なオメガ3を摂るためには結構な数を食べる必要がありそう。
また、324人を対象にサーモンとタラの効果を調べた2010年の論文(2)では、サーモンを食べたほうが体内の炎症が下がったって結果も出てたりするんですよね。おそらく、サーモンにふくまれるアスタキサンチン(カロテノイドの一種)が効いてるのかも。
このへんを合わせて考えると、
- なんだかんだでサーモンが最強!
- 手に入りやすさも考えるとサバ缶がセカンドベスト!
ってとこでしょうか。できるだけオメガ6の摂取量を抑えつつ、サーモンを食べていくのがよろしいのではないかと。
ちなみに、上のグラフでは天然と養殖のサーモンで、オメガ系のバランスに差がありますけど、実際に100gあたりの内容でくらべると大したもんじゃないので、好きなほうを選んでかまいません。天然VS養殖の問題については過去にくわしい話を書いてますので、あわせてご参照ください。