60秒で食べ過ぎの確率を大きく下げる心理テクニックとは?
https://yuchrszk.blogspot.com/2017/12/60.html
満腹を想像するだけでも食べ過ぎは減る
「心理的に食べ過ぎを止める方法」ってのはいろいろあるんですけど、近ごろ出た論文(1)は「俺は腹いっぱいだ!と想像するだけでも結構イケるよ!」というシンプルなソリューションになっておりました。
これはユトレヒト大学の実験で、111人の男女が対象。実験デザインは非常にシンプルで、
- 60秒だけ「空腹な自分」をイメージ
- 60秒だけ「満腹な自分」をイメージ
って2グループに全体をわけたんですね。
ヒトは脳内イメージだけでも簡単に行動が変わる
その後、参加者たちに、様々なサイズのポップコーン、チョコレートアイス、ポテチを見せて「好きなものを選んでください」と指示したところ、「満腹な自分」グループのほうが、小さいものを選ぶ確率が格段に高かったんだそうな。いやー、これはシンプルな解決策ですな。
ちなみに、この論文では「満腹と空腹」のほかにもいろんなテストをしてまして、たとえばひとつめの実験では111人の参加者に対して、
- 30秒だけ「寒い環境」にいる自分をイメージ(雪山とか氷河とか)
- 30秒だけ「暑い環境」にいる自分をイメージ(砂漠とか溶岩とか)
みたいな想像をしてもらったそうな。その後で参加者の希望を調べたら、「寒い環境」をイメージした人は熱い風呂に入りたくなり、「暑い環境」では冷たいシャワーを浴びたい気持ちが高まってたんですな。なんとも単純ですが、やっぱ人間は脳内のイメージに行動が大きく左右されるもんなんですね。
食べ過ぎそうなら事前に1分間の妄想をどうぞ
この研究チームは2013年にも似た実験(2)をしていて、この時は、
- 参加者に「塩気の強い食品」の写真を見る
- 参加者に「甘味の強い食品」の写真を見る
って介入をしただけで、参加者の行動が大きく変わったとか。研究者いわく、
この研究は、頭のなかで身体感覚を刺激するだけでも、その後の行動を変えられることを示している。
ってことなんで、なんか食べ過ぎちゃいそうなときなどは、事前に1分だけ「満腹な自分」を想像しとくと少しは楽になるんじゃないでしょうか。
ちなみに、その他のメンタルテクニックとしては、
なんてのも紹介してるんで、合わせてご参照くださいませ。