薬を飲むより風邪に効くかもしれない凄い方法とは?
ハグで風邪予防
風邪のシーズン!ということで、私のまわりでも、仕事が終わったとたんに発熱で倒れる人が続出しております。
風邪の対処法ってのは意外と難しいんですけど、近ごろチェックした論文(1)では、「ハグが効くよ!」って結論になってて面白かったです。
ハグのストレス解消効果が風邪にも効く?
これはカーネギーメロン大学の実験で、400人の健康な男女が対象。この実験で研究者がなにを考えたかというと、
- 過去のデータにより心理的なストレスで風邪を引きやすくなることがわかっている
- と同時に、ハグがストレス対策に効くこともわかっている
- ならば、ハグで風邪が治るんじゃないの?
って感じです。もともとハグが社会的なストレス(友人とのケンカとか)に効くのは有名だったんで、それなら風邪対策にもなるんじゃないか、と。
ソーシャルサポートの感覚が風邪を癒やす
そこでどんな実験をしたかと言いますと、まずは14日間連続で参加者に電話インタビューをして、「今日は他人とどんなコミュニケーションをしましたか?」や「なんか他人といさかいはありましたか?」みたいな質問をしまくったんだそうな。
これで全員の日常を把握したら、続いて参加者をローカルホテルの一室に監禁して、ウイルスが入った点鼻薬を使うように指示。それから5〜6日をかけてどんな症状が出るかをチェックしたみたい。なかなか凄い実験ですね。
そこでどんな結果が出たかといいますと、
- 普段からハグの量が多い人ほど風邪の症状が軽い!
って感じです。ハグの他にも「俺はいろんな友達に支えられている!」と感じてる人も風邪が軽かったそうで、やはり人間関係って健康に欠かせないんだなーみたいな印象。いわゆる「ソーシャルサポート」の感覚が大事なわけですな。
まとめ
このブログでも、過去にさんざん「孤独な人は寿命が縮む!」や「いったん孤独になると悪循環にハマりがち!」みたいな話を紹介してきたんで、この結果にも納得であります。
ただし、ソーシャルサポートの感覚ってのは、コミュニケーションスキルを磨いても改善しないらしいので、いったん孤独にハマった人は、「自動思考キャッチトレーニング」などをコツコツとやってくのがよさげですかねぇ。