機能的な美脚を手に入れたければとにかくしゃがめ!というスクワット研究
良い足を手に入れるためのスクワットのしゃがみ方とは?
筋トレの王様、それはスクワット。というわけで、近ごろチェックしたスクワットに関する論文(1)のお話など。
これはコペンハーゲン大学病院の実験で、「最高の足を手に入れるにはどんなスクワットがいいの?」ってのがお題になっております。ざっくり言えば、「浅いスクワット」と「深いスクワット」でどれぐらいの違いが出るのかを見たんですな。なんせ、特定のトレーニングだけに的を絞った実験って少ないんで、なかなか貴重ではないかと。
深いスクワットと浅いスクワットを比べた
実験の参加者は20代の男性17人で、以下の2グループに分けております。
- 深いスクワット:ヒザが120°まで曲がるレベル
- 浅いスクワット:ヒザが60°まで曲がるレベル
すべての期間は14週間で、週に3回ずつスクワットをやってもらったらしい。具体的な方法としては、
- 月曜日=3 × 10RM 〜 6RM
- 水曜日=3 × 8(13〜14RMで)
- 金曜日=4 × 5RM 〜 3RM
みたいになっております。月曜に普通に筋肉量を増やして、水曜日にちょっと休んで、金曜に筋力をアップさせる感じのメニューっすね。「RMって何?」という方は、「タンパ大学式筋肉トレーニング」などをチェックしていただけると幸甚です。
深いスクワットの結果が圧勝すぎる
さて、実験後、参加者たちの筋肉量やコラーゲンの量、最大筋力などを図ったら、以下のような結果になりました。
うーん、「深いスクワットの方がいいんだろうなー」とは思ってたものの、予想以上に差が出てますね。筋力でも筋肉の増え方でも、とにかく深くスクワットをした方が断然よいとの結果であります。
ちなみに、差が出なかったポイントとしては、
- 膝蓋腱(ヒザの腱)の太さ
- コラーゲンの産生量
だったそうな。ってことは、ヒザの腱の発達って特に筋力と関係ないってことなんすね。これもちょっと意外。
まとめ
そんなわけで、この実験を見る限りは、
- 機能的で見た目がいい足を手に入れたければ限界までしゃがめ!
って結論になりましょう。たった17人の実験なんで今後の研究次第では結論がくつがえるかもですが、私も次にジムに行くときは意識したいと思っております。
ただ、以前に「足の筋肉を鍛える最強のトレーニングとは?」で紹介した研究ですと、ヒザ角度が90度のバーベルスクワットでも十分な違いが出てるようなんで、とりあえず直角になるぐらいを目指せばいいのかもしれませんが。そのへんはまだ謎もあるものの、120度ぐらいしゃがんだ方が「スクワットしてるぜ!」って感覚が強くていいんですよね(笑)