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今週の小ネタ:長続きするカップル、性体験の回数、クールな人の特徴など

Summary

 

ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。

 

カップルの仲を長続きさせるたった一つの質問とは?

これは南メソジスト大学の論文(1)で、51組のカップルが対象。全員に日々の気分の移り変わりを1週間ほど記録してもらい、さらにその後で各カップルがどれだけ仲がいいかをインタビューした内容になっております。

 

 

それでわかったことが、

 

  • ソフトネガティブを察知するのが苦手なカップルは長続きしない!かも

 

って感じです。ソフトネガティブってのは「かすかな不機嫌」とか「ささいな悲しみ」のことで、仲が良いカップルほど、この小さなマイナス感情に気づくのがうまいんだそうな。

 

 

ってことで研究チームは「ちょっとでもパートナーがいつもと違うと感じたら『調子はどう?』と尋ねてみるといいよ!」と提唱しておられます。

 

 

非常にシンプルながら、これをやるとやらないでは大違い。心理学でいう「共感の正確性」が高まり、関係の改善につながるんだそうな。「ソフトネガティブを放置するな!」ってのは、割れ窓理論みたいでおもしろいですね。

 

 

とにかく性体験の回数が多い人の性格とは?

これはパーソナリティ研究で有名なダニエル・ネトル博士の実験(2)。425人の男女を対象に「性的な体験が多くなりやすい人の特徴は?」ってところを調べてくれております。

 

 

実験では、まずは全員に「いつもどれぐらい創造的な活動をしてます?」と質問。その答えを過去の性的な体験の回数と比べたんだそうな。

 

 

そこでわかったのが、

 

  • 創造性が高い人ほど性体験の回数も多い!

 

って事実であります。ネトルさんいわく、

 

創造的な人々は魅力的だと思われやすく、多大な注目を集めることが多い。また、クリエイティブなタイプはボヘミアンな暮らしを送る傾向があるため、より性的な体験のチャンスが増えていく。

 

とのこと。まぁ「創造性が高いとモテる!」ってデータが昔から出てるんで、かなり納得ではありますな。

 

 

クールに見える人の表情とは?

こちらはアリゾナ大学の実験(3)で、参加者たちに洋服ブランドの広告を見てもらい、「どのモデルが一番クールに見えますか?」ってのを7点満点で採点させたらしい。モデルは有名なセレブが多くて、マイケル・ジョーダンとかジェームズ・ディーンとかエミリー・ディドナートとかそのあたり(もちろん無名モデルも含まれている)。

 

 

で、こちらの結果はと言いますと、

 

  • つねに「笑ってる人のほうがクールだ」と評価された!

 

って感じです。ジェームズ・ディーンのようにクールのアイコンみたいな人でも、なんだかんだで笑顔のほうがよかったわけっすな。

 

 

ただし、これには条件がありまして、

 

  • 競争的な条件下では「無表情の方がクールだ!」と評価された

 

って結果も出てたりします。たとえばスポーツ大会のポスターなんかの場合は、笑ってるよりは無表情の方がクールなんだ、と。そりゃそうでしょうね。

 

 

ちょっと前には「笑顔だからモテるってわけでもない」って話もありましたが、とりあえず「クールかクールじゃないか?」って問題につきましては、状況によって笑顔を使い分けるのが良さげ。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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