恋愛において「好みのタイプ」は本当に存在するのか?を調べた研究の話
https://yuchrszk.blogspot.com/2020/04/blog-post_72.html
人間には誰しも「好みのタイプ」があって、そのタイプに沿って恋人を選ぶ……ってのが一般的な認識でしょうが、果たしてこの考え方は正しいのかどうかを調べたデータ(R)が出ておりました。
これはトロント大学の研究で、ドイツ人の男女332人を9年にわたって調べた調査データを分析したもの。どんなことを調べたのかと言いますと、
- みんなの性格特性(ビッグファイブ)を調べる
- それぞれが付き合ってきたパートナーの性格特性も調べる
- すべてのデータを比べる
みたいになってます。簡単に言えば、みんなが今付き合ってるパートナーの性格は、元恋人の性格とどれぐらい似ているか?ってとこを調べたわけです。
その結果がどうだったかと言いますと、
- 基本的に、みんな自分の性格に似た相手をパートナーに選ぶ傾向があった
- ただし、同時に多くの人々は、たんに自分に似たパートナーを探すだけではなく、一貫したタイプを求めていた
- 外向的な人、または好奇心が旺盛な人は、特定したタイプがあまりない傾向もあった(これは、外向的と好奇心という特性が、どちらも人間関係の幅を広げるのに役立つからだと考えられる)
とのこと。「人間は自分によく似た人を好きになる」ってのは昔から多くの研究で確かめられてきたことですが、やはりヒトの好みを左右する要素はそれだけではなく、多くの人は特定のタイプを持っていたらしい。
ちなみに、この研究は性格特性だけしか調べてないですが、2017年の調査(R)だと「身体的な特徴についてもやっぱり人間には好みがあるよ!」って話になってまして、性格についても見た目についても、人間には一貫した好みがあると考えた方がよさげ(微妙な注意点はありますが)。
ただ、これらの研究だと「その特定のタイプはどこから生まれるのか?」ってのはわからないのが残念なところではあります。おそらくは幼少期の体験などに左右されるんでしょうが、そこらへんは謎のままっすね。
まぁいずれにせよ、以上のデータから教訓を得るならば、
- 恋人を探す際は「相手との類似点を探す」戦略はやっぱり有効。と同時に、相手のタイプを調べて、それに合った行動を取る作戦もやっぱり有効
- 現在のパートナーが前のパートナーに似ている場合は、前回の人間関係で学んだこと(行為うった場面でケンカになりやすい……とか)を流用することができる
- いつも恋愛で似たような失敗をしている場合は、「自分はパートナーのどの性格特性に引かれているのか?そして、その自分の好みが問題を引き起こしているのではないか?」と考えてみるのが良さげ
といった感じになりましょうか。我が身を振り返っても、確かにビッグファイブ的には似たような女性を選んでる気がしますんで、激しく納得したところでありました。