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今週末の小ネタ:メタボの原因、クルクミンで筋肉痛が改善、大気汚染の影響ヤバすぎ問題

Summary

ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。

 

 

 

メタボの原因は食べ過ぎより食事の質が問題?

不老長寿メソッド」では「本当に良い食事はカロリーの質に気を配ろう!」ってなポイントを強調してます。もちろんカロリー量も重要ながら、結局は新鮮な野菜や魚を食べるかどうかのほうが影響は大きいもんですから。

 

 

ってことで新しいデータ(R)も「メタボには食事の質の方が大事!」みたいな結論になっておりました。

 

 

これは三重大学などのチームによる研究で、長野県で行われている大規模な健康調査から4,446人の男女を対象にしたもの。「みんなが普段からどんな食事をしているか?」ってのを質問したうえで、メタボリックシンドロームの有無とくらべたんですよ。そこでどんな傾向が見られたかと言いますと、

 

  • メタボな人とそうでない人を比べた場合、日常のカロリー摂取量に大きな違いはない(メタボな男性の平均が1日2,350±694kcalで、メタボじゃない男性が1日2,387±680kcal)

 

  • 普段食べている食品で比べると、メタボじゃない人の方が穀物、豆類、野菜、肉、乳製品を多く食べていた。一方でメタボな人のほうが飲み物からのカロリー量が多かった

 

みたいになってます。つまり、メタボな人は別に食べすぎてるわけじゃないんだけど、質の悪い食事が多いせいで必要な栄養が足りないのではないか、と考えられるわけっすね。

 

 

あくまで横断研究なんで原因と結果の関係はよくわからないですし、酒・タバコ・運動などの影響も調整されてないのが難点ではありますが、「メタボは食べ過ぎよりも食事の質では?」って考え方には一理あるかな〜ってとこですね。

 

 

 

クルクミンで筋肉痛が改善するかも!のメタ分析

クルクミンは抗炎症作用が大きいよーって話は「不老長寿メソッド」にも書いた話。さらに新たなメタ分析(R)では、「クルクミンが筋肉痛に効くかも!」ぐらいの結論になっておりました。どんな調査かと言いますと、

 

  1. クルクミンと筋肉痛に関する先行研究から9件をピックアップ

  2. そのうち7つの研究(220人)はクレアチンキナーゼ(筋肉損傷のマーカー)に対するクルクミンの効果を調べ、6つの研究(159人)は主観的な筋肉痛に対するクルクミンの効果を調べた

  3. 研究で使用されたクルクミンサプリは、CurcuWIN(クルクウィン)とTheracurmin(セラクルミン)が最も一般的だった

  4. クルクミンの摂取量は1日あたり150~6,000mgで、実験期間は1~56日だった(ほとんどは4~7日)

 

みたいになってます。すると、クルクミンにはある程度の性能があるようでして、

 

  • クルクミンサプリはクレアチンキナーゼレベルを改善する(ただしデータのばらつきがヒドい)
  • クルクミンサプリは筋肉の痛みを改善し、プラセボとの相対的な平均差は-0.48(95%CI:-0.75、-0.20)だった(こっちもデータのばらつきがヒドい)

 

って感じで、1日あたり180mg以上のクルクミンを使ったあたりから筋肉痛が改善する傾向があったらしい。全体的に言えば効果レベルは小から中程度ってところですし、なにせデータのばらつきが多すぎるんで、これだけで「筋肉痛のためにクルクミンを飲もう!」とは言いづらいっすね。

 

 

まー、体内の炎症にお悩みの方が、「ついでに筋肉痛がやわらいだだいいなー」ぐらいの気持ちで試すのがいいかもしれないですねー。

 

 

 

大気汚染が世界で5人に1人の死亡原因になっている……かも

大気汚染のヤバさについてはいろいろ書いてますけど、ハーバードの新しい研究では「石油、石炭、天然ガスの汚染が世界で5人に1人の死亡原因になっている……かも」みたいな話になっててビビりました(R)。これがどんな研究だったかと言いますと、

 

  1. 3次元大気化学モデルを使って、50×60キロ単位で地表のPM2.5濃度を推定

  2. 大気汚染のデータを、各エリアに住んでいる人の死亡者数と比べる

 

みたいな感じになってます(超ざっくりした説明ですが)。でもって、ここからどんな傾向が見えたかと言いますと、

 

  • 化石燃料の燃焼によって発生した汚染により、2018年だけで約800万人の早期死亡につながったと思われる
  • この死亡者数は、その年の全世界の成人の死亡者数の約20%を占めていた

 

だったそうでめちゃくちゃ恐ろしいですな。早死にした人の大半は中国とインドで記録されており、残りはバングラデシュ、インドネシア、日本、米国で占められていたとのこと。うーん、みごとに日本もふくまれちゃってますね。

 

 

ちなみに、当然ながら、化石燃料の問題ってのは、石油、ガス、特に石炭の燃焼によって発生する微粒子が原因でして、チームの推定だと「アジアの6カ国では、このような汚染が全死亡者数の4分の1以上を占めている」ってな結論になっております。具体的な数値をあげると、中国では平均寿命を4.1年、インドでは3.9年、パキスタンでは3.8年、ヨーロッパでは平均約8ヶ月が大気汚染で縮まってるんだそうな。こわ!

 

 

まー、あくまで大気モデルを使った推定なんでズレはあるでしょうが、やっぱ外出時はPM2.5対応のマスクをつけるか……。

 

 

 

 

 


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