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日本一「長寿の里」、沖縄・大宜味村で「長寿膳」を食べたりとか



こないだ日本一の長寿村こと大宜味村に行ってきたわけですが、せっかくならローカルな伝統食を食べてみたい!ということで、「笑味の店」という地産地消レストランでランチを食べてみました。なんせブルーゾーンの御長寿の方々は、ほぼ100%がその土地の伝統食で暮らしてるんで、これはチェックしとかねばいきませんわな。

 

 

 


店内はめちゃシンプルで、やたら落ち着く感じがよろしいですなぁ。

 

 

  

今回いただいた「こまかちくみそーれ」というランチは税込で1,500円(食材は季節により変動)。ここで出てくる食事は、すべて店に隣接する畑でとれた野菜を使ってまして、これがどれを食べても滋味深くておいしい。

 

 

 

たとえば島野菜である「ニガナの白和え」、海藻を固めた「モーイドーフ」、シークワーサー果汁を練り込んだ「クガニ・サクナ冷麺」にもずくを載せ、不老長寿の葉と呼ばれるハンダマの味噌汁……など、どれもこれもが非常に手がこんでいて素材の味がしっかりしているんですね。これだけ手間暇かけてこの値段は沖縄ならではで、東京だと間違いなく1.5倍はするでしょうな。

 

 

 

ちなみに、ブルーゾーンで食べられているローカル食の傾向をざっくりまとめると、以下のような感じになります(R)。

 

  1. 食べ物の95%が植物または植物製品:動物性タンパク質は1日1回までとし、それ以上の摂取は控える。5つのブルーゾーンのうち4つの地域の人々は肉を摂取しているが、サイドメニュー程度の扱いであることが多い。

  2. 肉の摂取は週に2回まで:肉は週に2回、あるいはそれ以下の頻度で、加工肉は避ける。ブルーゾーンの食生活では、豚肉、鶏肉、羊肉を少量しか食べない。

  3.  魚は問題なし:ブルーゾーンでは、魚は日常的な食事に含まれ、平均して週に2〜3回食べられていた。

  4. 乳製品を控える:牛乳はブルーゾーンの食事にあまり含まれない。ブルーゾーンでは、カルシウムとタンパク質植物性食品から摂取するケースが多い。

  5. 砂糖は激烈に減らす:ブルーゾーンでは、砂糖を1日に小さじ7杯までしか摂取しない。

  6. おやつはナッツで:ブルーゾーンの百寿者は、1日にナッツを片手2杯食べるケースが多い

 

こうしてみると、「笑味の店」の食事もかなり近いっすね。特にここの食事は、ミネラルが豊富な緑黄色野菜や海藻類が多く、豚肉は少量で豆腐など良質のたんぱく質をとっている印象です。毎日これを食べてたら確かに老けにくそうな気はしますな(こんな手の込んだ料理はできませんが……)。

 

 

あと余談ですが、沖縄の滞在中は、なかなか自分では行かないであろう本島最北端の辺戸岬まで移動したり、自然豊かな大石林山で森林をハイキングしたりと、いかにも寿命が伸びそうな旅でありました。これがウェルネスツーリズムか!

 

 


さらに余談ですが、大宜味村の道の駅で子豚と遊べるエリアがあったので、ご飯をあげまくっていきました。子豚かわいいよ子豚。

 

 

とりあえず、これでブルーゾーンを一つ制覇したので、残り4つのエリアにもぜひ行ってみたいもんですなぁ。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。