筋トレこそが最強のストレス解消&活力アップ法かもしれないぞ、という話
筋トレとテストステロンに関するご質問をいただきました。
いつも健康記事を参考にさせて頂いています。お聞きしたいのですが、筋トレにはテストステロンを多く出す効果があると思うのですが、この効果は短い時間しか続かないので、テストステロンを上げ続けるには毎日筋トレをしなければならないという意見もあるようです。鈴木さんは毎日の筋トレを推奨していないようですが、テストステロンを上げるにはやはり毎日やったほうがいいのでしょうか?
とのこと。軽くおさらいしまうと、テストステロンは活力アップや筋肉増強に必要な男性ホルモン。こいつが足りないと、かつてのわたしのように鬱々とした生活になっちゃう。気分よく暮らすためには欠かせないホルモンであります。
で、テストステロンの量を上げるには筋トレが一番でして、これは昔から様々な研究で確認されてきた事実であります(1,2,3)。ただし、たいていの実験では数日しか計測してないせいで、一部からは「筋トレのテストステロン上昇は短時間しか続かない」って意見も根強いようです。
ただし結論から言えば、テストステロンのために毎日のように筋トレをする必要はありません。定期的に筋トレをやってれば、安静時でもテストステロンは高止まりし続けますので。
有名な例としては2006年にスペインの大学が行った実験(1)がありまして、20名の男性(平均22才)に週3回の筋トレをしてもらったんですね。トレーニングは午後12時に行われまして、具体的なメニューは以下のような感じ。
- 10分のウォームアップ
- ベンチプレス
- シーテッドプーリーロー
- ニーエクステンション
- ビハインドネックプレス
- レッグプレス
- バイセップカール
- トライセラトッププルダウン
いずれも10回3セットが基本で、各メニュー間の休憩は3分。筋トレの手法としてはド定番ですね。
実験は4週間にわたって行われまして、その結果は、
- 安静時のテストステロンが40%増加!
- 安静時のコルチゾールが24%減少!
といった感じ。別に筋トレを毎日やらずとも、テストステロンは安静時も高止まりし続けてくれるわけですね。しかも、ストレスホルモンの代表格であるコルチゾールまで減らしてくれちゃうのがうれしいところ。筋トレは、活力アップのほかにもストレス対策にまで使えちゃうわけですねー。
というわけで、ちゃんとホルモンへの効果は続きますんで、そこまで焦って筋トレをやらなくてもOK。週2〜3回のペースで十分ではないかと思う次第です。