「アラキドン酸で頭が良くなる!」は本当か?
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「アラキドン酸で頭が良くなる!」って噂がありまして。
アラキドン酸は卵とか肉に多くふくまれている必須脂肪酸。脳に大量にふくまれる成分で、乳児にアラキドン酸が入った粉ミルクを与えたら、記憶や問題解決能力の精神発達レベルが高くなるって研究が出たんですな。
ほかにも、ラットにアラキドン酸が入ったエサをあたえたら、脳の神経細胞を生み出す「神経幹細胞」が活性化したとか。一般的に、神経細胞を鍛えるには運動が一番だと思われているわけですが、アラキドン酸を飲むだけで頭が良くなる可能性が十分に出てきたんですな。
運動よりも超手軽に頭を良くできてしまう、まことにナイスな方法なわけですが、大きな問題点が1つ。アラキドン酸はオメガ6系の脂肪酸でして、昔から体内に炎症を起こすことが知られているんですよねぇ。
以前にも書いたとおり、炎症は老化の大きな原因の1つ。体内のオメガ3よりもオメガ6が多いと、炎症が起こりやすくなっちゃうんですな。ちなみに、現在のわたしのオメガ3とオメガ6の比率は1:2.2でして、これを1:1.5ぐらいにするのが今年の目標になっております。
そんなわけで、アラキドン酸が頭を良くする可能性は高いように思いますが、果たして炎症リスクを抱えてまで大量摂取する意味があるかといえば疑問。もし炎症のせいで体調を崩したら、脳の働きも弱くなっちゃいますしねぇ。