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肉を食べても心臓病と脳梗塞のリスクは上がらない!?

Heart

 


肉や乳製品の脂肪は心臓病や脳梗塞の原因だとよく言われますが、「飽和脂肪は心臓疾患とは関係なし!」と断じる研究が。

 


これは、過去のコレステロール研究をメタ解析したもの。メタ解析とは統計的に「超信頼できるデータ」のことでして、くわしくは「メタアナリシスとは?……複数の研究データを集めて「治療法の本当の効果」を知る」が、とてもわかりやすくて勉強になります。




で、今回の論文をざっくりまとめますと、

 

  • 飽和脂肪、一価不飽和脂肪、多価不飽和脂肪は心疾患と関係ない。
  • トランス脂肪酸だけ心疾患と関係がある。
  • 長鎖不飽和脂肪酸(DHAとかEPAとか、魚に入ってるやつ)は心疾患のリスクを下げる。


といったところ。研究者いわく、

 

結論として、今回の分析で出たデータからは、多価不飽和脂肪酸を増やして飽和脂肪酸を減らすように勧める現在の心疾患ガイドラインを支持する証拠は得られなかった。脂肪に関する栄養と心疾患のガイドラインは、現在の証拠をもとに見直す必要がありそうだ。


とのこと。まぁ、これまでもさんざん「飽和脂肪酸は悪くない!」って疫学研究は出ていたんで、「やはりそうでしたか」という感じ。

 

 

しかし、メタ解析のおかげで かなり信頼のおける見方になってきたんで、肉の消費量が増えがちなパレオダイエットや糖質制限ダイエットにとっては良いニュースですねぇ。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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