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グルコサミンは関節痛には効かないが、寿命をのばす効果があるかも


以前に「グルコサミンは関節痛には効かない!」って話を書きましたが、どうも寿命をのばす働きならあるんじゃないか?って研究が出たみたいですね。


この論文で研究者が調べたのは、グルコサミンがミトコンドリアに与える影響。カイチュウとマウスにグルコサミンを与えたところ、脂肪酸とアミノ酸の分解スピードがあがって、ミトコンドリアの機能がアップしたらしい。


その結果、カイチュウが5年、マウスが10年も長生きしたというからすごい。これは人間に換算すると約8年ほど寿命がのびる計算だそうな。

これは、低炭水化物ダイエットをしたときに似た状態でして、論文では「ローカーボミミックリー」と言われております。ミミックリーは「似た効果を起こす物」の意味で、ほかにも赤ワインにふくまれるレスベラトロールがカロリー制限に似た効果があるんで、「カロリーリストリクションミミックリー」とか呼ばれていたり。



つまり、グルコサミンとレスベラトロールを飲めば、低炭水化物とカロリー制限をまとめて実践したのと同じ効果が! …と、そこまで上手くいくかはわかりませんが、この研究者もさっそくグルコサミンのサプリを飲み始めたそうで、試してみる価値はあるのかも。


ただし、気になるのは、わたしのように元から糖質制限をしている人間でも意味があるの?ってとこと、論文では「抗酸化物質と一緒にとると効果が消える」って結果が出てるとこ。普段から抗酸化物質をとりまくっているわたしには、金のムダになる可能性が高いので、試すかどうかをためらっているところであります。



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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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