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「孤独感」から抜け出すためにコミュニケーションスキルを磨いてもムダな件


孤独はタバコと同じぐらい体に悪い」なんて話もありますが、事実、ここ数年は孤独感が大きな健康リスクの1つと言われてまして、血圧が上がったり痴呆の原因になると言われております。



 


で、これに対しては「コミュニケーションスキルを磨け!」とか「積極的に人に会おう!」などと言われてるわけですが、2010年のシカゴ大論文(1)を読むと、こういった解決策を実践してもムダらしい。


これは、1970年から1999年に行われた「孤独感」の研究をメタ解析にかけたもので、研究者によれば、



人との交流を増やしたり、社会的支援を行ったり、コミュニケーションスキルを学ばせたりするのは、孤独感を減らす効果的な方法ではない。

 
 
とのこと。確かに、いくら多くの人と上手く会話ができたとしても、奥底ではなぜか孤独感が根強く残ってるケースはよくあることかと思います。


論文によれば、どうやら孤独感は「実際に友人が多いかどうか」や「会話が上手いかどうか」とは関係なく、孤独な人たちは「自分は他人に受け入れられない…」とか「他人からヘンな目で見られてるに違いない…」といった思い込みがあるのが原因らしい。シンプルに自己認知の問題ってことですね。


で、こういった思考の偏りを修正するには認知行動療法がベストとのこと。そのあたりは、以前に「本気で『いやな気分』を解消したい人のためのブックリスト」で紹介した本が参考になるかと思います。


ともあれ、孤独感にお悩みの方は、無闇に友だちを増やそうとしたり、コミュニケーションスキルを上げようとせず、まずは自分の認知を変えてみることを考えたほうが良さそうですね。
credit: Céline Caudal via FindCC


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