自己中よりもたちが悪い?「隠れナルシスト」度を見抜く10の質問
「隠れナルシストを探すための質問」って論文(1)が面白かったんでメモ。こないだ紹介した「人見知りの4パターン」のジョナサン・チーク教授による研究で、普通のナルシストより悪質な『隠れナルシスト』について調査した内容になっております。
なぜ「隠れナルシスト」は普通のナルシストより悪いのか
「隠れナルシスト」とは、パッと見は自己中に見えないのに、心の底では「なんで誰もオレのことを理解してくれないんだ!」と思っているタイプのこと。ひそかに「自分には凄い才能がある」と信じつつも表に出せず、そのくせ他人からの批判にはめっぽう弱くて、誰かが怒ってるのを見たら「自分のことかも…」と感じてドキドキしちゃったり。うーん、中学時代の自分のようで気が滅入る…。
チーク教授いわく、
ナルシストは自己に対してとても高い価値を置き、他人から認められて当然だと感じている。通常のナルシストは、他人から認められようとして並外れた努力をするだろう。
ところが「隠れナルシスト」の場合、内向的な人間が持つヘンな状態に入ってしまう。何もしないくせに、心のなかでは「なんで周囲は自分の良いところに気づかないんだろう?誰も理解してくれない」などと考えるのだ。
とのこと。普通のナルシストは「努力」につながるけど、隠れナルシストは何の行動も取らずにウダウダ考えてるだけなんだ、と。確かに生産性はないですねぇ。うーん、中学時代の自分のようで気が滅入る…。
隠れナルシスト度を計るための10の質問
というわけで、教授が開発した「隠れナルシスト度を計るための質問」は以下のとおりです。それぞれの質問に対して、
- まったく当てはまらない
- 当てはまらない
- どちらでもない
- 当てはまる
- とてもよく当てはまる
の5段階で点数をつけていけばOKであります。
▼自分の隠れナルシスト度を判断するための質問
- 自分のこと(健康状態や人間関係など)について、完全に没頭して考えてしまう。
- 他人から嫌なことを言われたり、冷やかされたりすると、すぐに傷ついてしまう。
- 部屋に入ると、室内にいた人たちの視線が自分に注がれているように感じる。
- 自分の手柄を他人と分け合うのは嫌いだ。
- 自分のことで手一杯なので、他人の問題に悩む余裕がない。
- 自分の性格は、ほとんどの人とは違うと感じる。
- しばしば他人の発言を個人的にとらえてしまう。
- すぐ自分の興味に夢中になり、他人の存在を忘れてしまう。
- 自分を認めてくれる人が1人もいないグループとは一緒にいたくない。
- 他人がトラブルの相談をしてきて、自分の時間を使うように頼まれると、ひそかにイライラしてしまう。
▼採点方法
すべての点数を合計したら、全体の平均は以下のようになります。
- 23点以下:ナルシストの要素がゼロ。もう少しナルシストになってもいいぐらい。
- 29点近辺:ちょうど平均ぐらい。健全なナルシストです。
- 35点以上:バリバリの隠れナルシスト。
教授いわく「隠れナルシストの人は、エゴを小さくしてもっと社会とつながる練習をしよう!自分をよく見せるよりも、本当に情熱を持てることに時間を使おうね!」とのこと。自分のことばっか考えてないで、とにかく行動するのが大事って話ですな。わたしも気をつけませんと…。