卵の黄身ってやっぱ凄いアンチエイジングフードだよなーと思った話
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/05/blog-post_23.html
ここ数年は「コレステロールが高い食事は無罪!」 ってのが常識になりつつありますが、近ごろ出た論文(1)では「高コレステロール食で炎症が激減!」って結論になってていい感じです。
これは首都医科大学の実験で、肺の感染症に悩む患者さん47名を対象にしたもの。全員を以下の2グループにわけて、10日後の変化をみたんですね。
- 普段の食事に卵の黄身を追加して、1日600mg分のコレステロールを余計に摂る
- 普段どおりの食事をする
その結果、卵を食べたグループは、
- アルブミンの数値が増加!(=肝臓の機能がアップした)
- CRPの数値が減少!(=全身の炎症レベルが減った)
- インターロイキン6が激減!(=炎症を起こす物質そのものが減った)
- なによりも、感染症の症状が大幅に緩和!
みたいな変化が出たそうな。データを見ると、特にインターロイキン6の減り方が凄いことになってまして、激しく炎症が減ったことがうかがえるわけです。
何度も書いてますけど、なんせ炎症はアンチエイジングの最重要ポイントですんで、やっぱ卵はアンチエイジングフードっぽいなーというところ。以前にも「1日1個の卵で糖尿病で起きた炎症が減る!」なんてデータもありましたしね。
もちろん、これは肺感染の患者さんが対象なんで、どこまで軽度の炎症に効くのか不明であります。ただし、
- なんらかの原因で体内に炎症が起きる
- 壊れた細胞の修復のためにコレステロールが使われる
- 体内のコレステロールレベルが下がる
って流れは間違いなくありますんで、炎症の疑い(お腹の具合が悪いとかアレルギーとか)がある方は、とりあえず卵で補給しとくといいんじゃないかと。よしんば炎症効果がなかったとしても害はないですし、なにより卵はコレステロール以外にも栄養の宝庫ですからね。
ちなみに、今回の実験と同じレベルのコレステロールを摂ろうと思ったら、だいたい1日2〜3個ずつの卵を食べる計算になります。体内の炎症レベルが高そうな方は、まずは最低1日1個からスタートしてみるといいかも。