大量のカフェインで食べ過ぎによる体脂肪の増加を防げるかもしんないぞ
大量のカフェインで内蔵脂肪が増えにくくなる
近ごろ、同じタイミングで「カフェインを摂りまくれば食べ過ぎのダメージが減らせるぞ!」って感じ論文が2つも(1,2)出まして、コーヒー好きのあいだで盛り上がっておりました。
ひとつめはマウスを使った実験で、12週間にわたって大量のショ糖(砂糖の主成分ね)をあたえまくってカロリーオーバーにしたうえで、以下の4グループにわけたらしい。
- カフェインは飲ませない
- 0.5g/Lのカフェインを飲ませる
- 0.75g/Lのカフェインを飲ませる
- 1g/Lのカフェインを飲ませる
すると、結果のグラフはこんな感じ。
カフェインを増やすほど、内臓脂肪の増加率がガクンと下がっております。これはかなりの変化ですねぇ。
1日にコーヒーを4〜7杯は飲まなきゃいけないのが難点
こういった現象が起きる理由としては、「カフェインにインスリン抵抗性を改善し、肝臓の機能を上げ、グルコースの代謝がyくなる作用がある」のが原因とのこと。超ざっくり言うと、体がエネルギーを使う効率が上がり、脂肪として溜まりにくくなったわけですね。
もちろんこれはマウス実験ですが、もうひとつの論文では12名の男性を対象にしております。高脂肪食を摂ったあとに400mgのカフェインを飲んでもらったところ、
- 食後の血中脂肪が低下!
- 脂質の酸化ストレスが減った!
って違いが出たそうな。これも理由は同じで、カフェインのおかげでカロリーを処理する機能が高まったからみたい。
つまり、カロリー源が糖質だろうが脂質だろうが、とにかくカフェインには食べ過ぎのダメージをやわらげる作用があるようなんですな。うーん、すばらしい。
ただ問題としては、実験と同じレベルのカフェインを摂ろうと思ったら、1日にコーヒーを4〜7杯は飲まなきゃいけないとこでしょうか。ハーバード大の観察研究では「1日6杯のコーヒーで糖尿病リスクが改善!しかも副作用なし!」って結果なんで、安全性については心配なさそうなんですけど、カフェインが苦手な人には辛い量ですからねぇ。
かく言うわたしも高濃度のカフェインには弱いので、1日4杯以上もコーヒーを飲むのは厳しい感じ。まぁ食後のコーヒーには老化を防ぐ作用もありそうなので、ドカ食いをしたときの事後対応にだけ使うのがいいのかもしれません。